平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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42 有限会社シマタニ昇龍工房富山県(高岡市)伝統の鍛たんきん金技術を生かして自由自在に曲げられる“錫すずの紙”を開発 同社は明治42年の創業以来、寺院で読経などの際に鳴らす真鍮製の「鈴りん」を製造してきた。しかし、四代目の島谷好徳氏は、家業の将来に強い危機感を抱いていた。「鈴は戦後間もない頃には生産が追いつかないほどの需要がありましたが、近年は、数少ない買い替えや修理で仕事をつなぐ状態になっていました」 こうした状況を打開しようと、島谷氏は、同じような境遇にある高岡伝統産業青年会のメンバーたちと共同で国際見本市に出展。各メンバーが毎年1点の新作を出品するよう奨励するなど切磋琢磨してきた。 「当社でも鍛金の技術を生かした新製品をつくろうと、当初は真鍮や銅を叩いてコースターや灰皿を製作・出展していました。というのも、真鍮や銅は食品衛生法上、メッキなどの表面加工が必要なため、生活シーンの主役であ伝統の技術を受け継ぐために新たな発想で商品を開発 手で縁を折り曲げれば取り皿に、中央を大きくへこませればサラダボウルになる……薄く軟らかな金属の錫を加工した変形自在の“錫の紙”。開発したのは、仏具製造を手がけるシマタニ昇龍工房。いまや年間1万枚を売り上げる大ヒット商品となっている。食卓での「すずがみ」の使用例。錫の抗菌・滅菌作用に着目し、自社の鍛金技術を生かして試行錯誤を重ねたことで、ユニークな新商品開発につながった。事業化までの道程地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)■事業化事例ファンド名とやま新事業創造基金地域資源ファンドファンド運営管理法人公益財団法人 富山県新世紀産業機構事業メニュー鍛金技術を応用した「すずがみ」のブランド化申請テーマ錫を薄板状にし、使用者が形を変えて使用できる「すずがみ」等の開発・製造・販売助成期間平成25年10月30日~平成28年3月31日社名有限会社シマタニ昇龍工房事業内容仏具(鈴)製造、錫製品製造代表者代表取締役社長 島谷粂一設立年明治42年所在地富山県高岡市千石町4-2TEL0766-22-4727FAX0766-22-4717URLhttp://www.syouryu.com従業員数12人資本金300万円会 社 概 要明治42年平成25年平成27年父宗三郎のもと、鏧子の製作に従事して初代昇龍を興す自社ブランド「syouryu」を立ち上げ、「すずがみ」を発売「とやま新事業創造基金地域資源ファンド」に採択助成期間中に「すずがみ」の売上が累計2万枚を突破

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