平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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41関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越 健康な髪へと導くことのできる4つの要素をなによりも重視する同社は、業界でもあまり例のない“コラーゲン30%配合”の商品を打ち出し、平成19年に事業を開始した。同社の代表・福田浩久氏が本商品の開発に踏み切ったのは、それからまだ間もない平成24年のこと。福田氏は、初代商品の改善点としてシャンプーの大部分を占める水に着目していた。 市場に流通しているほとんどの商品とは異なり、原料コストを抑えるための硫酸系の化学薬品は使用しておらず、さらに従来の水ではなく、髪や頭皮に優しい成分を含む尾鷲市の海洋深層水をシャンプーに用いることで差別化を図ることができる。 美容室や理髪店でアンケートを取り、海洋深層水を使った商品に対する好印象を得ると、福田氏は尾鷲市に協力を依頼。尾鷲市の全面協力のもと海洋深層水の安定供給を受けられることとなり、商品化を加速させた。 泡立ちや匂いの頃合いのよい成分配合のテストを重ね、試作品ができあがるたびに既存取引先である20ほどのサロンに試してもらった。8割の美容師から「よくなった」と回答されるまで、妥協のないテストを繰り返した。広告宣伝に使える助成金を活用会社や商品のイメージを一新 良い商品ができても認知度が低ければ意味がない。そこで福田氏が活用したのが、地域の発想や工夫による特色あるビジネスの創出を支援する「みえ地域コミュニティ応援ファンド」だった。「小さな会社であればあるほど、広告宣伝に力を注ぐことは難しいが、みえ地域コミュニティ応援ファンドの助成金は広告宣伝に使えることが大きな魅力だった」と福田氏は語る。 支援事業を展開している公益財団法人 三重県産業支援センターに通い詰め、書類作成やプレゼンテーションのアドバイスを受けた末、平成25年に採択されると、福田社長は、商品開発はもとより、助成金の多くの部分を広告宣伝に使用した。 これまで知り合いに頼んでいた商品パッケージやロゴ、ホームページデザインをプロのデザイナーに依頼し、商品や会社のイメージを一新させた。 さらに、ミス・ユニバースのファイナリストという肩書で活動していた2人のモデルとの契約料にも助成金を活用。彼女たちのビジュアルを加えることにより、リニューアルされたホームページにさらなる彩りが添えられた。 美容室でのシャンプー、トリートメントサービスのリピート率は一般的には約15%。それに対し、本商品は30%に達しているという。今後は50%を目指すと、福田氏は意気込んでいる。尾鷲市ホームページやパッケージデザインをプロに依頼できたことは大きい。これによりイメージが一新され、美容室の棚などに商品を置いてもらうことができた。また、ミス・ユニバースのファイナリストをモデルにしたホームページがインターネットの記事で紹介されたことで注目を浴び、ネットからの注文が殺到した。今後の事業展開事業成功のポイントB to BからB to Cへの販路拡大を目指し、既存取引先において本商品の魅力を伝えるための勉強会を開いている。今後は社員数を増やし、新規取引先の獲得を図っていきたい。福ふくだひろひさ田浩久FAHOLL代表☎059-228-3585公益財団法人 三重県産業支援センターお問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!助成金の多くを広告宣伝に利用した巧みなイメージ戦略とみえ尾鷲海洋深層水を活用することによる商品品質の向上が事業成功に繋がっています。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)消費者公益財団法人三重県産業支援センター外部デザイナー支 援「みえ尾鷲海洋深層水」供給ホームページ、パッケージデザイン依頼販 売FAHOLL「BH4」シャンプー・トリートメントの開発、製造、販売、PR百貨店、ホームページなど抗酸化作用とアンチエイジング効果がある美容成分「フラーレン」などを配合。広告ビジュアルには、ミス・ユニバースのファイナリストの女性モデルを採用(公式サイト)。公益財団法人 三重県産業支援センター地域中小企業応援ファンド

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