平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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39関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越の高さに注目が集まり、現在ではヨーロッパをはじめとする世界各地へと販路を拡大している。一級品を生み出したあとは助成を受け国内外の販路開拓 匠の技を結集し、約3年の月日をかけて世界に通じる商品を完成させた。しかし、どんなにいいものが仕上がっても、販路がなければプロジェクトが成功したとは言えない。贈答にも使える高級品として開発しただけに、販売できる店舗やコーナーも限られてくるが、貿易のスペシャリストの手を借りたとしても、一朝一夕に開拓できるものではない。そこで活用したのが「岐阜県地域活性化ファンド」だ。川合社長はこの助成金を「ミノバ セラミック ジュエル ナイフ」のブランディングにあてた。 まずは有力なパートナーを1社でも獲得したい。それには大都市で行われる見本市への出展が急務だ。1年目は東京ビッグサイトで行われる展示会へ参加し、一流店への卸しも手がけている刃物の老舗と販売パートナー契約を結ぶことに。これにより、国内百貨店や専門店への販路が拓けた。 同ファンドには4度の採択を受けた。3年目には海外へ進出。ドイツ・フランクフルトで行われた見本市に出展した際は、世界40ヵ国120社からオファーを受けている。世界のニッチ市場には必ず日本製品の需要がある 現在、ファインセラミックス×白磁のナイフと、ステンレス×白磁のケーキサーバーのセット商品を中心にシリーズ展開している「ミノバ セラミック ジュエル ナイフ」。目下のところ類似品はなく、また日本の技術の粋を集めた商品であることから、欧州、アメリカ、オーストラリア、ロシアなどの国々で売上を伸ばしている。 また最近では、世界屈指のハイブランドからもコラボレートの話が届いているという。欧米で注目される理由を川合氏はこう分析する。「世界スケールで考えると、私たちは非常にニッチな市場で展開していると思うんです。しかしそこには、確実にメイド・イン・ジャパンの需要が存在します。技術の結集が育んだ『ミノバ セラミック ジュエル ナイフ』の美しさは、特別なギフトとして、おもてなしの席を彩るテーブルウェアとして、海外でも重宝されています」 製品のコンセプトや完成度、実績や将来性が評価され、カロッツェリア・カワイは平成28年度の「多治見ビジネス・イノベーション」で大賞に輝いている。消費者刃物の老舗国内百貨店、専門店など欧州、アメリカ、オーストラリア、ロシアなど美濃、瀬戸(愛知)、関、燕三条(新潟)の14社販売販売技術や技能、原材料といった地場産業の経営資源を活用し、異業種コラボレートを実現。日本のものづくりの粋を世界へ発信した。ここ数年、ファインセラミックスという注目の素材に特許技法を施し、メイド・イン・ジャパンという付加価値をつけたことで、ニッチ市場に向けたブランド構築が実現した。今後の事業展開事業成功のポイント「ミノバ セラミック ジュエル ナイフ」シリーズのさらなる販路拡大に向け、国内外の見本市に出展する一方、「新しい発想で人の暮らしを豊かにする」をコンセプトに、新商品開発に取り組んでいる。川かわいたつや合辰弥カロッツェリア・カワイ株式会社代表取締役☎058-277-1083公益財団法人 岐阜県産業経済振興センターお問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!美濃の陶磁器と関の刃物という異業種の技術を融合し、他に類のない商品を開発。現在も新製品を生み出す努力をされており、今後のさらなる飛躍に期待したい。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)公益財団法人 岐阜県産業経済振興センター支 援連 携高い強度を持つ白い刃は、まさに伝統技術の塊。刃の絵付けには特許技術が用いられている。ケーキサーバーのヘッドは、ノーベル賞授賞式晩餐会用のカトラリーを手がけた会社が製作。公益財団法人 岐阜県産業経済振興センター地域中小企業応援ファンド販売パートナー契約カロッツェリア・カワイ株式会社「ミノバ セラミック ジュエル ナイフ」の企画、デザイン、販売、見本市への出展

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