平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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29関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越貨店や専門店の店頭に並ぶ“憧れの一流ブランド”となることが不可欠だと考えたのです」複数年にわたる助成事業がブランド構築を後押し そんな折、公益財団法人 にいがた産業創造機構から紹介を受けたのが「にいがた産業夢おこし基金」だった。「ブランド構築などのプロジェクトは、単年度で成果を上げることは難しい。その点、このファンドは最長3年まで継続して助成金を活用することができる。まさに当社のニーズにぴったりの助成事業でした」(長谷川社長) 助成金を活用した新ブランド構築にあたって最初に行ったのは、ブランドコンセプトの確立だった。同社では、スマートフォンやタブレットなどデジタル携帯端末の急速な普及に伴って、“指先の美しさ”や“指先の健康”に対する関心が今後さらに高まっていくと分析。コンセプトを“これから先のきれいをつくる”と定めた。 次いで、新たなコンセプトをもとに柔らかなイメージの「MARUTO」ブランドロゴを作成。商品パッケージや販促ツールもリニューアルし、ロゴの使用ルールなどをまとめた「デザインシステムガイド」も制作した。 そして平成25年9月には、新潟県三条市の本社に報道陣や取引先担当者らを集め、「理美容商品リブランド発表会」を開催。長谷川社長や担当社員がブランドイメージを一新した背景や、今後の展開について紹介。新たなブランドが本格的に始動することとなった。新たに構築した「MARUTO」でグローバルにファン獲得を狙う リブランド作業と並行して、新ブランドで発売する新たな商品の開発もスタートした。開発にあたっては、“ドラッグストアなど量販店向けの2,000~3,000円台の商品”と“百貨店、セレクトショップ向けの8,000~1万5,000円台の商品”の2つのターゲットを想定。従来の“工具”のイメージを払拭するため、ハンドル部を、丸みを帯びた形状に変更したものや、リーズナブルな価格設定で“普及版”としての販売が見込める板金タイプのものなどを複数案検討した。また、多様な製品ラインアップを抱える「MARUTO」ブランドを認知してもらうため、全商品共通の収納ケースとギフトボックスも製作。“ビューティケア用品”のイメージ確立に向けた体制ができあがった。 平成27年より「MARUTO」ブランドの商品を海外市場に発信している。今後は、その他の諸外国にも視野を広げ、商品を投入していく考えだ。作業工具分野で長年培った技術力。同社のニッパー型爪切りは、鋭利で繊細な薄刃加工が特徴で、他社製品と比べて爪への負担を大きく軽減させることができる。さらに、本事業を活用したブランディングによって、一般向けという潜在需要を顕在化させるとともに、百貨店やセレクトショップの店頭に並ぶ高付加価値商品市場へのアプローチが可能となった。今後の事業展開事業成功のポイント本事業で構築した「MARUTO」ブランドと、同ブランドのもとで開発した新製品を携え、新たな販路開拓に向けて国内外展示会への出展、バイヤーへのヒアリングなど情報収集を行っている。今後は一般消費者へのさらなる普及を推進していきたい。長はせがわなおや谷川直哉株式会社マルト長谷川工作所代表取締役社長☎025-246-0025公益財団法人 にいがた産業創造機構お問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!蓄積された高い技術力と創意工夫の精神のもと、今後も積極的な新市場展開や新商品開発に取り組まれることによる更なる飛躍を期待したい。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)消費者ネイリスト、介護・医療スタッフなどプロユーザー公益財団法人 にいがた産業創造機構量販店、道の駅、ホームページなど支 援販 売販 売株式会社マルト長谷川工作所新ブランド「MARUTO」の構築新商品の開発、ブランド発表会急拡大するネイルケア市場。その潜在需要を顕在化するため、ブランド再構築が行われた。ネイルニッパーの刃先。切れ味を大きく左右する仕上げ刃付けには、熟練の技術が必要だ。公益財団法人 にいがた産業創造機構地域中小企業応援ファンド

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