平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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11関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越ち小麦でつくったもちは、もち米でつくった一般的なもちに比べて軟らかく飲み込みやすい。研究会ではこの特性を生かし、摂食嚥下障害の高齢者などが安心して食べられるもち小麦加工品の研究開発などを行っている。 奥入瀬フーズの取締役・小笠原守男氏は研究会に参加した折、もち小麦を使った餃子の皮の開発を打診された。小笠原氏はもち性があるのなら簡単には溶けないのではないかと考え、水餃子の皮を開発することを決めた。同時に、焼き餃子のさらなる販路開拓や、その種類を増やすことなどの必要性も感じていた小笠原氏は、上北地域県民局のアドバイスを受けて「あおもり元気企業チャレンジ助成事業」に申請。平成22年に採択された。多くの成果を上げた助成事業販促活動に今後も力を入れる 助成金を使った水餃子の皮の開発がスタートし、もち小麦30%の割合でつくった試作品ができあがったころ、もち小麦加工品でのもち小麦とそれ以外の穀粉との割合について、大手メーカーが特許を取得していたことが判明。試作はやり直しとなった。特許が取られていないのは、非常に難しいとされているもち小麦100%の加工品のみ。専門家には「できない」と断言されていたが、地元の十和田市産もち小麦“もち姫”でつくった、もち小麦100%の水餃子の皮は思いのほかうまくできあがった。水餃子は、平成23年に発売を開始。同年の「第1回青い森の良品発掘コンテスト」では見事入賞を果たし、品質と“味”が周知された。 焼き餃子の販路開拓では、テレビなどのメディアを使った広告宣伝費や、イベントへの出店費用などに助成金が活用された。なかでも、抜きんでて効果が高かったのはイベントである。作りたてを食べてもらうことで、自信をもっている“味”が消費者やバイヤーに直接届けられる。反響も当然大きく、知名度の向上につながった。そして、提供した餃子を食べている人々の笑顔は、小笠原氏をはじめ奥入瀬フーズのスタッフの大きな喜びともなった。 また、「大葉入り餃子」など、新しい焼き餃子の開発にも成功。現在も季節商品としてラインアップされている。 奥入瀬フーズは食堂部門と仕出し部門のほかに、現在5人の餃子専任スタッフが焼き餃子と水餃子を作っている。雇用を増やし、地域活性化につなげるため、餃子の年間生産量の目標は100万個。人口が減少傾向にあり、食料自給率が100%を超えている青森県において、地産地消はすでに限界だ。東京など大都市圏でリピーターとなりうる“おいらせ餃子のファン”の獲得を目指して、これからもイベントを中心とする販促活動に力を入れていく。小売店、飲食店など青森県立保健大学、もち小麦商品開発研究会上北地域県民局十和田おいらせ農業協同組合フードコンサルティング会社公益財団法人 21あおもり産業総合支援センター支 援もち小麦の紹介、協力支 援地元食材の提供技術・販路開拓支援有限会社奥入瀬フーズ取締役お問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!ほとんどの食材が青森県内のもので、手作りであることが本製品のポイント。イベントでの販売も好調とのことで、本事業が柱になるように期待している。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)消費者イベントなどで高い評価を得て売上を伸ばしてきた焼き餃子に続き、水餃子を開発。地元産の豚肉や野菜など安心、安全な材料を使うことと“味”へのこだわりは変えなかった。地元の十和田市産もち小麦“もち姫”100%でつくった皮のモチモチ、ツルツルとした食感も好評を博している。事業成功のポイント今後の事業展開生産量を上げていくことに引き続き力を入れていきたい。とくにイベントへの参加はこれからも積極的に行っていこうと考えている。作りたてを食べてもらえるイベントで、大勢の人たちにおいしさを直接確かめてもらうことによって継続購入者を増やしていきたい。口コミで餃子の味の評判が広がることも狙っている。小おがさわら笠原守もりお男☎017-777-4066公益財団法人 21あおもり産業総合支援センター販 売販 売販 売餃子の開発、製造、販売有限会社奥入瀬フーズ餃子はすべて手作りだ。専任スタッフは現在5人。1日に2,000個ほど作ったことも。反響大のイベント出店は今後も継続。写真は東京・池袋で行われ大好評だった「2014肉汁祭ギョーザvsからあげグランプリ」のようす。公益財団法人 21あおもり産業総合支援センター地域中小企業応援ファンド

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