平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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123関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越寝かせた麦焼酎のおいしさで「ダイシモチ」の可能性に開眼 もともと善通寺市は麦の作付けに適した風土であり、ダイシモチの種子の確保も農地管理公社を通じて可能であったことから、アグリくしなしで栽培の目途が立った。そこで公益財団法人 かがわ産業支援財団の「かがわ農商工連携ファンド」に申請したところ、平成25年度の助成事業として採択され、助成金を利用してダイシモチの安定生産と消費拡大に向けたプロジェクトをスタートさせた。 ダイシモチが注目を浴びるようになったのは、人気がなく売れ残っていたダイシモチ麦焼酎を、今川氏が偶然飲んだことがきっかけだった。そのおいしさに気づいた今川氏の提案で、商品名やパッケージデザインを変更し、平成24年に「MAO」として発売したところ、人気商品に生まれ変わったのだ。 そんな経験も踏まえ、最初に取り組んだのが、地元業者にダイシモチの全粒粉を持ち込み、食パンやピザ、饅頭などの試作を依頼することだった。通常の小麦粉にダイシモチの全粒粉をブレンドして使うと、食物繊維がさらに増加し、モチモチとした食感になる、と評判も上々。さらなる消費量の増加を目指し、丸麦ご飯の加工のほか、学校給食や社員食堂、レストランなどへの提供をスタートさせた。幅広い層への浸透を目指しイメージキャラクターを作成 一方、商品開発と並行して今川氏が力を入れて取り組んだのが、販路の開拓と商品PRを目的とした、宣伝ツールの制作だ。販売促進用のチラシやポスター、のぼりにとどまらず、PRキャラクター「むぎゅ〜ちゃん」の着ぐるみやジャンパー、はっぴも製作。キャラクターデザインを商品に添付し、健康志向が高まる30歳代以上だけでなく、若年層に向けても親しみやすさをアピールした。さらには、今川氏自ら厨房に立ち、ダイシモチを使ったレシピも開発。県内のホームセンターやイベント会場にも出向き、積極的に試食販売を行った。 その結果、現在ダイシモチの加工商品は30アイテム以上に及んでいる。善通寺市のふるさと納税の返礼品にも採用され、認知度も向上している。 プロジェクトを開始した平成25年は3haだった作付面積も、平成27年には20haに増え、収穫量も75トンまで拡大。今後も安定した供給が見込まれていることから、現在アンテナショップとして活用している「おしゃべり広場」にとどまらず、全国展開を見据え、さらなる販路開拓を目指している。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)☎087-868-9903公益財団法人 かがわ産業支援財団お問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!「ダイシモチ」をキーワードに、地域で一丸となって、新商品開発や販路開拓に取り組んできた。結果として、生産拡大や地域の活性化に結びついているので、今後の事業展開に期待したい。今後の事業展開事業成功のポイント30以上もの加工品が開発され、ふるさと納税商品にも採用されるなど、弘法大師・空海誕生の地として知られる善通寺市の特産品としての認知度アップに成功したことを踏まえ、今後は県内全域及び、全国展開につながるような、販路の開拓を目指していく。今いまがわけんじ川健二細ほそかわたかひろ川隆寛株式会社まんでがん取締役農事組合法人アグリくしなし 理事農地管理公社などアンテナショップ、ホームページなど消費者地元業者、学校、レストランなど種の供給公益財団法人 かがわ産業支援財団支 援販 売販 売株式会社まんでがん農事組合法人アグリくしなし農林漁業者中小企業等「ダイシモチ」の一次加工、加工品開発、販路拡大「ダイシモチ」の生産連携体食物繊維が豊富な健康食品としての需要も高まる中、良質な「ダイシモチ」の生産拡大を実現。連携体ばかりでなく、行政や関連する食品事業者など、地域一体となって生産から加工、開発、販促まで一貫して取り組んだ。農事組合法人アグリくしなしによって管理されている、収穫を目前に控えた「ダイシモチ」の麦畑。讃岐もち麦「ダイシモチ」の公式キャラクターであり善通寺市観光大使の「むぎゅ〜ちゃん」。公益財団法人 かがわ産業支援財団農商工連携型地域中小企業応援ファンド

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