平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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119関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越内で企画を出し合った。人気メニューをレトルトに「華貴婦人のピンク華麗」 セミナーなどを通じて、“発想の転換の重要性”を学んだ福嶋社長は、「華やかな貴婦人のイメージで、ピンクのカレーを作ったら面白いのでは?」と思いつき、着色の方法について調べたところ、赤ビーツがあれば実現できることが判明。しかし、当時赤ビーツは鳥取県内では入手できず、他県から取り寄せるにも、コストがかかりすぎた。「それなら種を取り寄せて試しに蒔いてみよう」と、県内のいくつかの農家に声をかけ、赤ビーツの試験栽培を実施したところ、農業者の山本光志氏が手掛ける農園で、まるまるとした立派なビーツの収穫に成功した。 当初、1日限定数食からスタートした「ピンクカレー」は、テレビの紹介をきっかけに人気メニューとなり、観光客から「土産物にしたい」という声が上がったことから、食品加工会社に協力を仰ぎ、レトルト化に向けての商品開発が進められた。約2年の歳月をかけ、鮮やかな発色とカレーとしての味わいを兼ね備えた商品がついに完成。平成26年に「華貴婦人のピンク華麗」の販売を開始した。意外性が生み出す新たな世界ピンクで鳥取を丸ごと活性化 その後、赤ビーツを使った新商品の開発・販路開拓を進めるため、「鳥取県農商工連携促進ファンド」に申請し、平成27年に採択。さらなる“ピンク化”の継続が可能となり、シリーズ第2弾として、醤油をピンクにする取り組みが実施された。 鳥取港の市場内で海鮮料理の店を営む同社に欠かすことのできない醤油をピンクに変えれば、意外性から新たな世界が生まれると考えた。従来の醤油をベースに赤ビーツで着色、独自の技術で白濁させる。醤油本来の香りはそのままに、少しとろみのある甘口醤油に仕上がった。「食卓を美しく彩りたい」との思いから、サイズやデザインの異なる5種類の瓶に入れるなど、中身だけでなくパッケージにも工夫を凝らしたところ、全国の地方新聞社が選ぶ「こんなのあるんだ!大賞2015」で、商品部門の最優秀賞を受賞した。 当初、鳥取では栽培が難しいとされていた赤ビーツも、今では年3回の収穫が可能となり、クアラルンプールや香港など、「ピンクシリーズ」は海外にも販路を拡大。「ピンクマヨ」や「ピンクわさび」など、現在も新シリーズを展開し続け、平成28年には若わかさ桜鉄道のSLまでもが期間限定でピンクに。いまやピンクは県のイメージカラーとして定着しようとしている。県の支援機関の指導を受け、鳥取の気候条件では難しいとされていた「赤ビーツ」の栽培に挑戦。周年栽培(年3回収穫)により、安定供給を実現した。“発想の転換”をキーワードに、既存の枠組みにとらわれず、女性ならではの視点で地域資源の魅力をPRできた。公的機関のサポートを最大限活用し、周囲を巻き込みながら、地域全体の活性化を行えた。今後の事業展開事業成功のポイント讃岐うどんや老舗和菓子店とのコラボレーション企画も進行中。今後は、B to Bを見込んだ業務用サイズの「ピンク醤油華貴婦人」シリーズの販売や粉末化も検討しながら、食物繊維やビタミンが豊富な、赤ビーツの機能性に着目した商品開発を目指す。福ふくしまとみこ嶋登美子山やまもとみつし本光志ブリリアントアソシエイツ株式会社代表取締役☎0857-52-6704公益財団法人 鳥取県産業振興機構お問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!地元の素材を活かし、人々に愛される新商品を開発することで、地域も元気にしていきたいという福嶋様の思いが結実したすばらしい商品だと思います。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)左から消費者ブリリアントアソシエイツ株式会社山本光志農林漁業者中小企業等「赤ビーツ」を使った商品の開発・販売「赤ビーツ」の生産・提供連携体自社海鮮料理店、自社カフェ、ホームページなど販売公益財団法人 鳥取県産業振興機構支 援ロシア料理「ボルシチ」でおなじみの赤ビーツ。美容と健康にいい食材として、近年注目を集めている。ブリリアントアソシエイツ株式会社が運営する「和風カフェスタイル 大榎庵」。公益財団法人 鳥取県産業振興機構農商工連携型地域中小企業応援ファンド

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