平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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117関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越ウノトリ育む農法”による米の生産を行っていた。 ひょうご農業MBA塾の卒業課題で、大封氏が新商品のビジョンについて発表したところ、講師から「ひょうご農商工連携ファンド」を教えられた。そして、平成23年度のファンド助成事業に採択され、大封氏と髙本氏による、米を練り込んだパン「こめっとパン」の開発が始まった。10種類以上の米を揃えパンを試作して食べ比べ 髙本氏からもち米、寿司用の米、長粒種など10種以上の米の提供を受け試作を繰り返した結果、炊いて食べてもおいしいお米を使った方が、パンもおいしくなるという結論を得た。そこで、使用する米を炊飯米に絞り、“コウノトリ育む農法”で栽培したさまざまな炊飯米で更なる試作を繰り返した。最終的に“コウノトリ育む農法”のコシヒカリの採用が決定した。 平成24年、こめっとパンと白米・黒米・赤米を詰め合わせたギフトセットの販売を開始。髙本農場が参加するイベントでの試食会、WEBページの作成など、ファンドを活用してパンのPRに努め、好評を獲得した。 養父市が農業特区指定を受けたことから、原材料の仕入れ先を市内の稲作農家へと変更し、現在は無農薬コシヒカリを使用している。高級ホテルや人気のカフェでメニューに採用 現在こうめやでは、ギフトセットを中止し、こめっとパン単独での販売を行っている。但馬の物産を集めて販売する「あるまま」でのネット通販や、「道の駅ようか但馬蔵」、「道の駅但馬まほろば」での直売がメインだが、独特の風味と食感は、全国にファンが多い。 また、豊岡市内の高級ホテルの朝食バイキングや夕食メニュー、養父市のイタリアンレストランでも、こめっとパンが継続的に使用されている。 順調に売上を伸ばしているこうめやだが、パンが持つ魅力や可能性を引き出し、プロデュースしていくことには、個人事業では限界がある。今後は、大封氏はおいしいパンを焼くことに専念し、ホテルや飲食店との取引を強化しながらプロの料理人の腕とアイデアを通して“こうめやのパンの良さ”を発信していく予定だ。小売販売店ホームページダイフウアグリサービス手づくりパン工房 こうめや地元産の米を使ったパンの開発及び販売有限会社髙本農場“コウノトリ育む農法”による米の生産中小企業等公益財団法人 ひょうご産業活性化センター農林漁業者支 援連携体☎078-230-8110公益財団法人 ひょうご産業活性化センターお問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!国産小麦と自家製天然酵母、無農薬米を用いることで、食べる人の健康を追求した。「ここでしか作れないパン」として、地元農家の米を採用。継続的な取引をすることで地域の農業活性化にも貢献している。料理のプロの協力を得て、パンが持つ可能性を最大限に引き出す。今後の事業展開事業成功のポイントホテルや飲食店との提携を進め、より多くの人に「こうめやのパン」の味を知ってもらいたい。そのためにも安心・安全な食材にこだわり続けていく。大だい封ふう香か代よ子こ髙こう本もと知とも宜のぶダイフウアグリサービス手づくりパン工房こうめや 店長有限会社髙本農場代表取締役大封氏、髙本氏とも「ひょうご農業MBA塾」の第1期生で非常に研究熱心で互いに切磋琢磨している。また、大封氏は兵庫県女性農業士に認定され、理論的な裏付けを持った実践(経営)を行っている。今後の事業展開を期待している。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)販 売おいしい米と様々な生き物を同時に育み、コウノトリも住める豊かな文化・地域・環境作りを目指す“コウノトリ育む農法”。ホテルやカフェのメニューにも採用。「プロのアイデアでパンの魅力が広がれば」と大封氏。公益財団法人 ひょうご産業活性化センター農商工連携型地域中小企業応援ファンド

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