平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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115関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越マ製品の販売に関する知識は豊富だった。そして、原材料に採用した間伐材の情報は、熊野川町森林組合より提供された。しかし、新製品の開発・製造に取り組むには、いくつもの壁を乗り越える必要があった。蒸留釜の購入および設置費用は助成金でまかなった。必要なものがそろった後も、苦戦の連続だったとm'affably代表の竹原真奈美氏は語る。「原材料はもちろんのこと、蒸留する時間によっても香りは変わってきます。生葉で比べて大差ないように感じた香りも、蒸留すると違ってくる。理想の香りを生産するために、開発段階では、原材料の種類、部位、育成場所、蒸留時間などの条件を変えて何度も抽出テストを行いました」 わからないことは逐一調べ、わかやま産業振興財団が発信する情報もフルに活用。香りの専門家、森の専門家、商工会議所スタッフほか、さまざまな分野の専門家の協力を得て、ようやく香りの新ブランドを立ち上げることができた。地域(新宮市)のふるさと納税特産品に採用 一品一品丁寧に作り上げ、「熊野の香り」は平成25年8月11日に商品化を果たした。地元店舗やインターネット、和歌山県のアンテナショップなどで販売し、売上金の一部を「世界遺産の森も林りを守ろう基金」として地域に還元している。また、地域ぐるみの地域発信が高く評価され、『がんばる中小企業 小規模事業者300選』に選ばれた。そんな取り組みへの関心が高まる中、地元の農家から「うちの無農薬果実も絞ってみないか」と声がかかり、「熊野の香り」シリーズの限定商品として販売につながった。 地域性を前面に押し出した商品開発を重ねた結果、「熊野の香り」は一躍注目の的となった。和歌山県新宮市ふるさと納税のお礼の品に選ばれたことでも話題を集めた。最近では、「熊野の香り」を香料に用いた商品展開にも着手している。ホームページ/アンテナショップ展示会への出展公益財団法人 わかやま産業振興財団事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)中小企業等連携体農林漁業者販売・販路の拡大熊野川町森林組合植物の特性や間伐に関する知識指導、原材料調達のための木材の供給株式会社エムアファブリー熊野の植物を使った和精油の開発および販売☎073-432-3412公益財団法人 わかやま産業振興財団お問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!間伐材の有効利用と世界遺産熊野地域のアロマ製品開発でお互いがWin Winの関係が築けた連携事業となった。製品のさらなる売上拡大・地域への波及効果を期待している。事業成功のポイント今後の事業展開助成事業で培った技術により、杉やヒノキ以外の県の植物から精油を抽出し、「ふるさとの香り」を展開。また、シャンプーやボディソープなどの二次製品を企画。竹たけ原はら真ま奈な美み田た中なか多た喜き夫お熊野川町森林組合代表理事組合長株式会社エムアファブリー代表取締役純国産製品のアロマオイルの流通量が少ないなか、平成16年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録されたエリアの地域性に着眼した。海外の森づくりに参加するなど森の専門家とアロマのスペシャリストの連携により、「和歌山、熊野の香り」が新たなブランドとして動き出した。支 援熊野川町森林組合の指導のもと、精油の原材料となる熊野杉を手作業で伐採。同じ種類の木でも、生育場所によって香りは違うという。伐採した原材料は、スタッフの手で粉砕後、蒸留する。一度の蒸留に必要な材料は約3kg。公益財団法人 わかやま産業振興財団農商工連携型地域中小企業応援ファンド平成28年6月に移転したm'aablyの新店舗。

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