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起業、会社のおいたち―会社設立の経緯をお聞かせください。私はかつて、世界的なシステムインテグレーター企業に勤務し、センサー機器、画像データを表示するディスプレイモニターの開発・製造に従事していました。モニターといっても、当時は勢いのあったテレビやパソコン用のものが主軸でした。私は時代の流れによって需要が激しく変動するのを感じて いたので、より安定した需要が見込める新たな市場への参入を視野にスピンアウト。当時の仲間ととともに立ち上げたのが、この「野洲メディカルイメージングテクノロジー」です。̶医療分野に着眼された理由は何ですか?IT機器等で使用するものと、X線を検知するものとを比較した時、モニターの基幹部材の考え方は同じであることが 前提としてありました。かつての所属企業で研究していた技術を応用できるものとして、最終的にたどり着いたのが医療用X線デバイスでした。また、テレビやパソコンと比較すると 医療分野はとてもニッチな市場ですが、非常に安定していて将来性もある。それ自体が大きな魅力でした。̶御社の製品の特長を教えてください。電磁波であるX線を、ひとの目で見える可視光に変換するデバイスが、シンチレーターです。X線検査では、これまで アナログフィルムに現像する手法が主流でしたが、検知したデータをデジタルイメージへと変換する手法への移行が 進んでいます。アナログフィルムからデジタルデータに移行することで、大幅な時間の短縮を実現。画像の保管という面でも、大きなメリットをもたらしています。当社のシンチレーターの特長は、少ないX線でより細微な病変部を検出できる点にあります。これにより被験者様はもちろん、1日に大量の検査を行う放射線技師の方の身体的な負担を軽減できる ことが、最大の特長だと自負しています。事業の展開と現在̶これまでの発展の経緯を教えてください。会社設立以後、別の場所にあったラボで下実験を重ねていたのですが、手狭になったこともあって立命館大学BKCインキュベータにお世話になることに。居室をクリーンルーム仕様とし、朝から晩までX線を可視化するための実験に明け暮れていました。そこで可視化するためのタネを発見できたことが、最初のステップになりました。その後、キャパシティを増やし生産効率がアップ。事業のベースができあがり、定常的に製品を生産するために、2015年6月に野洲市内に本社を竣工し、卒業させていただきました。お客様の信頼をいただいたこ野洲メディカルイメージングテクノロジーは、デジタルX線撮影用シンチレーターの開発・製造を行う2011年設立のベンチャー企業。世界を舞台に躍進を続ける 同社の原 伸二代表取締役副社長にお話しを伺った。野洲メディカルイメージング テクノロジー株式会社野洲メディカルイメージングテクノロジーは、X線を光に変換するシンチレーターを開発製造することで世界に貢献する 企業。シンチレーターをセンサーに直接取り付ける高度な 技術でX線被ばく量低減に大きく貢献。高性能シンチレーター製品紹介卒業企業に聞く!これまで数多くのベンチャー企業が中小機構のインキュベータで力を蓄え、羽ばたいていった。ここでは、その卒業企業の中から、いま話題の1社をクローズアップする。高性能 開発によっ インキュベーション事業 平成27年度活動報告31

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