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8起業、会社のおいたち─会社設立の経緯をお聞かせください当社は1993年に組込みソフトウェアの設計をする企業として設立しました。中堅印刷機メーカーがガリ版印刷からデジタル印刷機開発にシフトしていく際にお声掛けいただいた ことがきっかけでした。今でも組込みソフトは当社事業の 中核であり、この中堅印刷機メーカーとは継続的な御取引があります。─3Dスキャナを開発したきっかけはなんでしたか?創業者の太田社長は会社を設立した以上は自社製品が欲しいと考えており、以前からそのチャンスを窺っていました。その一連の調査活動の中で、警察において、犯人の足跡は 石膏で流し込んだものを証拠として保管しているが、これらをデジタル情報で残したいというニーズがあることを掴みま した。当時、当社には3Dスキャニング技術は無かったため、以前から社長と仕事上の関係があった私に相談がありま した。私は、3Dスキャナ光源の開発経験があり、また、大手 電機メーカーで光通信機器の開発を行い、その後ベンチャー企業の役員として開発に携わってきた経験がありました。 お話をしているうちに、社長の情熱に心を動かされて当社で第二創業を目指すことになりました。事業の展開と現在─3Dスキャナ事業立ち上げは順調に進みましたか?結果として、必要な精度が予想以上に厳しかったことから、犯人の足跡情報のデジタル化は事業にはなりませんでした。しかし、この時の開発コンセプトである「デジカメ感覚で使用できる3Dスキャナ」が、その後の製品開発の指針として確立されました。そして完成した3Dスキャナが「Hapimo:3D」です。現在は3Dデータを活用したアプリケーションを開発 している研究者や企業に販売しています。この一連の開発で、理想を追求した製品・事業が100%完成しなくても、そこ までで得られたことを活かして製品化・事業化すれば良い ということを学びました。─ 事業立ち上げで御苦労されたことはなんでしたか?われわれは下請け企業でした ので最初は非常に苦労しました。 開発ってなんだろうということから始まりました。新しいものを創造していく仕組みやルールもありませんでした。もちろん営業もいませんでした。大企業なら当たり前の機能3Dスキャナ開発及び3Dアプリケーション技術の開発・製造により、下請け企業から自社製品の販売を目指すベンチャー企業「株式会社ノア」取締役・北海道技術開発 センター長の長枝氏にお話を伺いました。BI入居企業 活動報告株式会社ノアデジカメ感覚で誰でもすぐに使える3Dスキャナ「Hapimo:3D」。従来の大型3Dスキャナでは出来なかった簡単、瞬時の3Dスキャンを可能にした製品である。Hapimo:3D製品紹介Hapimo: Handy-Portable-Instant-Modeler自社製品の開発 インキュベーション事業 平成27年度活動報告29

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