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5起業、会社のおいたち─なぜ環境事業を始めたのですか?私は研究開発が大好きで、それを事業にしたいと考えました。興味関心は、「危険」、「汚い」、「臭い」と言われている分野です。 助成金に頼らず、自前で研究開発に基づくものづくりを行い、オリジナル、オンリー1を目指すというのが私のモットーです。最初に開発したのは放射線遮蔽Ceramicsクリートという商品です。読んで字のごとく放射線の遮蔽が可能なセラミクスを開発しました。東日本大震災による原発事故後の周辺市町村の復興には強い関心があります。例えば、避難自治体で最初に帰村宣言した村では震災前に2,700人いた人口が震災後には1,700人になってしまいました。真の復興のためには、雇用を生み出す産業が育つことが重要だと考えています。山林は除染が必要なのですが、技術・コストの面で難しく手が付けられていません。われわれが構想していることは山林の木を焼却することで発電し、農業や山の中で海の魚を育てるという事業に活用するということです。焼却した時に出る灰は、放射線遮蔽コンテナ・容器に保存すれば安全です。現在、村の人口増加対策として自治体と企画を立案しています。様々な問い合わせがあり、芽が出つつありますが、放射線は事業化まで少し時間がかかりそうです。事業の展開と現在─ 現在注力しているアスベストの無害化事業について お聞かせください現在注力しているのは、アスベストの無害化による新たな回収方法の確立です。アスベストは現在では使用が禁止された物質ですが、アスベストが使用されている建物は今なお多く残っています。これらを解体する時には、大気汚染防止法に基づき、都道府県等に届出を行い、アスベスト飛散防止のための作業基準を遵守しなければなりません。労働安全衛生法、産業廃棄物処理法等の遵守も必要になります。飛散したアスベストを吸い込むと針状結晶が肺に刺さり中皮腫や肺がんの危険性があります。したがって解体には危険が伴い、それを防止するための多大なコストが発生しています。アスベストは針状結晶の鉱物なので、元来、強酸で分解する方法が試みられてきましたが、結晶を変化させることは難しかったというのが実情です。当社はこの針状結晶を変化する液体を開発することに成功しました。X線でも結晶構造が変わっていることを確認済みです。さらに安全を期すためにロボットに噴霧器を装着し、遠隔操作で作業することを考えて独自の開発力で放射線やアスベストといった環境課題を改善する素材の開発に取り組み、 将来は上場を見据えた展開を行う設立2年目のベンチャー企業「株式会社JPカンファレンス」代表取締役の羽根田 晃氏にお話をうかがいました。BI入居企業 活動報告株式会社JPカンファレンスアスベストを無害化する薬剤「JP-010」製品紹介アスベストの有害物質である針状結晶「クリソタイル」を 分解して無害化する薬剤「JP-010」。防音・断熱用にアスベストを施工した建物解体時に、本薬剤を噴霧することでアスベストを無害化し安全な状態で作業を行える。将来的にはロボットによる噴霧作業も導入し、より安全な撤去作業を実現する予定。使用前使用後(黄色に変化)環境浄 開発 インキュベーション事業 平成27年度活動報告23

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