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3起業、会社のおいたち─なぜ起業しようと思ったのでしょうかわれわれが開発している製品は液晶ドライバーという「液晶を駆動させるための半導体」です。シリコンウェハー上のチップを切りだしフィルム上に実装して製品化します。私は大手半導体・液晶パネルメーカーで液晶ドライバーの設計と事業開発を担当してきました。TV、PC、タブレット、スマートフォン向け液晶ドライバーの市場は約7,000億円あるのですが、日本、韓国、台湾、中国の企業が激しい競争を繰り広げています。液晶ドライバーというのは薄利多売の事業構造で、激しい価格競争とリーマンショック後の為替高に追随できずに事業は赤字に転落し継続することが困難になりました。敗因の一つに日本は個々の企業が頑張っていましたが、1つになれていなかったという点があります。一方、海外勢はというと韓国は韓国、台湾は台湾でまとまって戦っているという印象がありました。2014年、 私は日本国内で液晶ドライバー事業を復活させるために前職を退職し起業することを決めました。─ 社名の「リボン」には「REBORN(再生・復活)」の 意味が込められているそうですね日本の半導体製造業は、海外勢に負けない強みがたくさんあります。この市場で勝負するためには価格、技術、品質、継続性が重要になります。日本は技術力や品質では海外勢に負けていませんが、価格競争を避けてきました。ところが日本国内のサプライヤーを見てみると厳しい価格競争の中でもしっかり経営されている企業がある。我々がファブレス企業として、これらのサプライヤー企業と連携することで価格競争をしても立派に戦える企業グループを形成できると考えました。社名に付けられた「リボン」には企業をリボンで結ぶ、半導体製造業を日本で復活「Reborn」させるという意味が込められています。事業の展開と現在─急成長されていますね当初の事業計画を上回る速度で成長しています。お陰様で多くの方に協力をしていただいた結果であると感謝しております。Win-Winの関係を構築できている点が重要だと考えています。日本の液晶パネルメーカーも低価格な液晶ドライバーを必要としていますので全面的に協力していただいています。 技術的な面でも協力していただいており、多くの品種を早く、多く、垂直立上げできる点が我が社の強みです。日本の半導体製造各社を信頼とネットワークで結ぶことで、液晶パネル表示用電子部品の競争力のあるファブレスメーカーとして事業を行う設立2年目のベンチャー企業「リボンディスプレイジャパン株式会社」代表取締役の須山 透氏にお話をうかがいました。BI入居企業 活動報告リボンディスプレイジャパン株式会社液晶ドライバ「RDJG240P」製品紹介業界初の垂直統合継承型ファブレスメーカーとして、大型TV等の液晶パネルの 表示データを書き込む機能を司る液晶 ドライバの企画、営業、設計、販売を行っている。半導体業界出身の経営陣のノウハウとネットワークを活用し、撤退大手の技術資産の譲渡、製造中小メーカーのグルーピングを行う ことで、海外メーカーに負けない技術と価格を実現している。新たな 挑戦 インキュベーション事業 平成27年度活動報告19

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