令和3年度第2版 事業承継支援マニュアル
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■ 92 ■©2021 SMRJⅥ Q&A集Q1 社内(役員・幹部・社員)、取引先に対して、後継者をどのように認知させたらよいですか? 関係者に理解を得るために最も重要なことは、社内外の事業環境をふまえ、さまざまなステークホルダー(利害関係者)の立場を考慮して進めることです。 ステークホルダーが後継者に求める条件はどのようなものでしょうか。経営推進に関連した能力や知識(マーケティング戦略、営業戦略、商品開発、財務管理、経営企画など)等、社内外が認める「光るもの」を持っていることや、リーダーシップの発揮やコミュニケーション能力、意思決定能力などがあげられます。 後継者を認知させるタイミングは、後継者がこのような条件をある程度満たすようになった時が理想的です。具体的な進め方(例)①後継者の経営者としての資質や能力を把握した上で、想定されるステークホルダーが求める条件や水準を見極め、それぞれに相応した認知に向けた計画を立てる。後継者教育と連携したものが望ましい。②実行に当たっては、社内(役員・幹部・社員)、取引先との現場レベルのコミュニケーションを通した意思の疎通を図ることが重要。特に番頭格の古参社員や幹部社員に対しては配慮が大切。③金融機関に対しては、経営情報や事業計画の説明など、情報の説明・共有など、後継者との間の信頼関係作りが重要。④予定する後継者が、ステークホルダーが求める条件に満たない場合には、予めその補完策(たとえば当面補佐する人物や体制を整えるなど)を準備して対応することが望ましい。 ・後継者のステークホルダーへの認知の進め方は、事業承継の成否に繋がることさえあります。場当たり的な対応ではなく、社内外の経営環境をふまえて計画的に対策を実施して行くことが大切です。・実行に当たっては、優先順位を定めて対応するなど、状況を見ながら時間をかけて進めていくことが大切です。・認めてもらうという視点に立って、後継者は各ステークホルダーに対する理解を深め経営者としての実務能力を高めることを最優先すべきでしょう。Q1社内(役員・幹部・社員)、取引先に対して、後継者をどのように認知させたらよいですか?A1ポイントポイント

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