令和3年度第2版 事業承継支援マニュアル
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■ 30 ■©2021 SMRJ1.事業承継の相談対応時の心構え(1)相談にあたって①支援者の心がまえ   相談者が抱える悩みは千差万別です。経営者の置かれている立場も違い、後継者候補にも様々な方がいます。相談を受ける場合は、相談者と同じ目線に立った対応が重要で、時には本人の気づかない問題や課題をうまく引き出して、相談者の思いが明らかになるようにすることが大切です。  したがって、支援者は、相談相手の立場に立った適切な助言と相談内容の進展を見据えた慎重な発言を心がけることが重要です。さらに、経営革新・経営改善などを行う上でも事業承継は必須の課題であることから、広い視野に立った助言を心がけることも必要です。②相談時のポイント  事業承継問題の解決には、相談者以外にも立場の異なる多くの者が係わることになります。したがって、支援者は、相談者の「本気度」を正確に把握することが重要です。 (2)具体的な相談対応 経営者が相談に来られた場合や電話による相談があった場合、支援者は原則として次のような手順で対応してください。①まずは15分程度、広い視点から親身に話を聞く  相談を受ける際には、幅広い観点から相手の話を聞くことが大切です。解決策に目が向き、「決めうち」で話を聞くことは相談者をミスリードすることになりかねません。  この点は、専門家を派遣する際の入口段階での面談においても注意すべき事項です。  支援者は、安易に自分の得意分野・専門領域に誘導することがないよう、常に客観的に中立な立場を心がけるべきです。②企業の概要・強み・弱みなどを理解する  相談者から詳細にヒアリングすることにより、企業(事業)の概要・強み・弱みを正確に把握します。③顧問の専門家を交えた面談のアポイントメント  相談者だけではなく顧問の専門家の意見もヒアリングすることで、企業について理解を深めることができます。したがって、次回面談のアポイントメントを取り付けた場合は、「可能でしたら顧問の専門家とご一緒にお越しください」と、相談者に依頼することも必要です。Ⅱ 事業承継支援における相談対応の概要 1.事業承継の相談対応時の心構え

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