令和3年度第2版 事業承継支援マニュアル
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■ 140 ■©2021 SMRJⅥ Q&A集Q38 事業譲渡・株式譲渡・会社分割・合併において従業員に対して必要な手続について教えて下さい。1. 事業譲渡(1)事業譲渡と労働契約の承継 事業譲渡における労働契約の承継は、事業譲渡する際の他の権利義務承継と同様に特定承継となります。すなわち、事業譲渡する際、その事業に係る譲渡会社の権利義務が一括して当然に譲受会社に承継されるわけではなく、譲渡会社と譲受会社との間の合意、および労働者の個々の同意により、個別的に承継されます。 したがって、譲受会社が労働者を雇用する場合は、譲渡会社と譲受会社との合意、さらに対象となる労働者の労働契約が承継されることの同意(転籍の同意)が必要となります。(2)労働条件の取扱いと手続 事業譲渡に当たって労働条件を変更して労働者を転籍させる場合は、譲渡会社は労働者に変更の内容を明示した上で労働契約が承継されることの同意と変更された労働条件における労働契約の締結(又は労働条件の変更)に関する同意を得なければなりません。2. 株式譲渡(1)株式譲渡と労働契約の承継 株式譲渡は株主が代わるだけで、譲渡会社の会社名、会社が持っている債権債務、取引先との契約関係、従業員との労働契約については、そのまま継続することになります。(2)労働条件の取扱いと手続 譲渡会社と従業員との間の労働契約は、そのまま継続することになりますので、労働条件は変更されることはありません。したがって、労働契約の変更や労働条件の変更に伴う手続はありません。Q38A38事業譲渡・株式譲渡・会社分割・合併において従業員に対して必要な手続について教えて下さい。

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