令和3年度第2版 事業承継支援マニュアル
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■ 137 ■©2021 SMRJⅥ Q&A集Q 36 基本合意書締結の際の留意点は何ですか?1. 基本合意書の目的 売り手と買い手が、株式譲渡や事業譲渡の実施に関する基本条件について合意したときは、基本合意書が締結されます。 基本合意書を締結する目的としては、次の2点があります。(1)買い手の絞りこみ 株式譲渡や事業譲渡について売り手と買い手が条件交渉を行う段階では、買い手の候補者は複数いるのが普通ですが、基本合意書の締結により、買い手が一つに絞りこまれます。(2)交渉の「一里塚」としての役割 基本合意書は、株式譲渡や事業譲渡取引が確定したことを証するものではありません。しかし、株式譲渡や事業譲渡取引の交渉過程で、売り手と買い手が基本的に合意した内容を書面にすることにより、最終契約に向けた交渉の「一里塚」としての性格を持ちます。 基本合意の締結後に、株式譲渡や事業譲渡取引の完了に向けてデューデリジェンスその他必要な手順を進めていくことになります。2. 基本合意書の記載事項 基本合意書には、一般的に次の条項が盛り込まれます(様式9)。(1)株式譲渡や事業譲渡について売り手と買い手が基本的に合意した旨(2)売り手と買い手が合意した譲渡対象物、譲渡価額、実施時期などの事 項(3)デューデリジェンスの実施(4)独占的交渉権(5)売り手の善良なる管理者としての注意義務(6)秘密保持(7)有効期限(8)誠実交渉義務Q36A36基本合意書締結の際の留意点は何ですか?

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