令和3年度第2版 事業承継支援マニュアル
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■ 118 ■©2021 SMRJ1. M&Aの類型 M&Aは、合併(Merger)と買収(Acquisition)の頭文字を重ねた言葉です。現在では、M&Aは株式譲渡、事業譲渡、合併、株式交換・移転、会社分割、企業提携等を含んだ概念となっています(下図参照)。2. 会社の全部譲渡と一部譲渡 M&Aの手法には、会社全部を譲渡する方法と、会社の一部を譲渡する方法があります。(1)会社全部を譲渡する方法  会社全部を譲渡する手法としては、株式譲渡や(全部)事業譲渡が代表的ですが他に合併や株式交換による方法があります。  株式交換とは、自社株式と他社株式とを交換することで、その他社を自社の100%子会社とする制度です。子会社となる会社のオーナーの所有株式は、親会社の株式に変わります。  株式交換と合併との違いは、合併では被合併会社(譲渡企業)と合併会社(買収企業)の組織が一体化しますが、株式交換では両社は100%親子会社となります。人事体系、給与体系等の社内制度や社風等が異なる会社同士をいきなり一本化する必要がなく、買収企業と譲渡会社との買収・被買収関係を親子会社として明確にすることができる等の効果があります。税務上は、一定の要件を満たすことにより「適格株式交換」とされ、株式交換時の株主の譲渡益課税等を繰延べることができます。(2)会社の一部を譲渡する方法  会社の一部を譲渡する方法としては、(一部)事業譲渡と会社分割があります。Q22A22M&Aの手法にはどのようなものがありますか?支配権取得型企業提携型資本提携業務提携既存株式取得TOB(公開買付)第三者割当増資新設分割吸収分割分社型分割分割型分割M&Aの類型合併株式交換・移転株式譲渡会社分割事業譲渡Ⅵ Q&A集Q 22 M&Aの手法にはどのようなものがありますか?

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