令和3年度第2版 事業承継支援マニュアル
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■ 104 ■©2021 SMRJⅥ Q&A集 従業員持株会の活用のメリットは次のようなものがあります。1.従業員の財産形成への一助となること 安定的に利益配当を行っている会社であれば、従業員持株会を活用することにより、従業員は、預貯金の収入利子より大きく、かつ、安定的な収入を得ることができます。加えて、従業員のモラールの向上、生産性の向上に繋がる効果も期待されます。2.自社株式の分散防止に寄与すること 従業員持株会を活用する場合、持株会規約において、従業員の死亡・退職の際には株式を会社が買い取る旨及びその買取価格を定めておくことができ、そうすれば、従業員の相続によって会社とはまったく関係のない者が株式を取得することが防止できます。3.オーナーの相続税対策・事業承継対策に役立てる余地があること オーナーの持株を従業員持株会に譲渡することによりオーナーの相続財産としての自社株式が減少します。また、増資の方法による場合においても、自社株式の評価額が下がることにより相続財産が減少し、相続税対策に寄与する効果も期待されます。 ・オーナー会社における事業承継の重要な取組み事項として経営支配権の問題がありますが、同族会社での株式分散問題は経営基盤が弱い非公開会社の中小企業にとってより大きな問題とも考えられます。経営支配権の確保を前提に、従業員持株会を活用することは、安定株主の創出、オーナーの相続対策等の面からも検討余地があると思われます。・従業員持株会を通じて従業員が自社株式を取得する場合の価額は「配当還元価額」となります。・オーナー所有の普通株式を種類株式(配当優先株式かつ議決権制限株式)に変更して従業員持株会の会員(=従業員)に譲渡することも一つの方法です。Q 12 従業員持株会の活用にはどのようなメリットがありますか?Q12従業員持株会の活用にはどのようなメリットがありますか?A12ポイントポイント

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