令和3年度第2版 事業承継支援マニュアル
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■ 99 ■©2021 SMRJⅥ Q&A集Q8 「遺留分に注意」とよく言われますが、遺留分とは何ですか? 遺留分とは、一定範囲の相続人の生活を保障するなどのために、遺産の一定割合を受け取ることができる権利です。遺留分は、原則として基礎財産全体の2分の1ですが、両親のみが相続人の場合には基礎財産の3分の1となります。なお、兄弟姉妹には遺留分はありません。法定相続分と遺留分の割合 基礎財産は、以下の式で計算します 「遺産」+「1年以内の生前贈与」+「特別受益(相続人への生前贈与)」−「債務」*改正民法(令和元年7月1日施行)では、共同相続人に対する特別受益に該当する生前贈与は、それが相続開始前10年間のものに限って基礎財産に算入されます。また、その価額は、贈与の時ではなく、相続開始の時点で計算する点に注意してください。 ・遺言書には後日の紛争を避けるため、遺留分侵害をしないような配慮が必要です。・経営承継円滑化法(遺留分に関する民法の特例)により、後継者に生前贈与された自社株式について、基礎財産に算入せず、又は基礎財産に算入する価額をあらかじめ固定することができるようになり、一定の要件のもと遺留分の制約を回避できるようになりました。・改正民法(令和元年7月1日施行)では、遺留分を侵害された者は、遺贈や贈与を受けた者に対し、遺留分侵害額に相当する金銭の請求のみが可能となり、自社株式等が取り戻しの対象となることはありません。従って、自社株式を後継者に集中させることが可能になりますが、遺留分侵害者は常に金銭での対応が求められ、直ちに準備できない場合には、裁判所に対し、支払期限の猶予を求めることができます。相続人法定相続分遺留分配偶者と子供2人配偶者:2分の1子 供:各4分の1配偶者:4分の1子 供:各8分の1子供3人のみ子 供:各3分の1子 供:各6分の1父と母のみ父と母:各2分の1父と母:各6分の1配偶者と兄弟2人配偶者:4分の3兄 弟:各8分の1配偶者:2分の1兄 弟:ゼロQ8「遺留分に注意」とよく言われますが、遺留分とは何ですか?A8ポイントポイント

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