経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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株式会社ハイダイ工業中で現場に入り、日々発生する細かな事象にも深いところまで理解し、具体的な指示を出すようになっていった。管理職・監督者は、これまで他責にして対処責任を避けようとするところが見られたが、本活動を進める中で、不良発生原因を「自職場の問題」として捉えるようになって来た。必ず解決までやりきるという文化が次第に醸成されていった。第一線作業者は、これまで不具合を出すとペナルティを課されるという仕組みがあったため、自ら積極的に申告することが出来辛い状態だったが、逆に、不具合を発見して報告したら評価する制度に変えたことで、作業者自らが積極的に不具合の原因を考えるように変わっていった。このように各階層とも目に見えて変化が進んでいった。 このような活動を通して職場は着実に変化した。具体的な成果として、自社内不具合1.6%が活動後には目標値0.6以下を上回り0.59%まで低減した。品質改善は現在も進化を続けており直近では0.5%を切るまでになって来ている。 既に第3ステージの取り組みを平成28年(2016年)5月よりスタートさせている。納期は99.7%(平均3週間)という高い遵守率にあるが、これからの海外展開(海外輸送では日数がかかる)での競争激化や国内での益々のショートリードの要請の流れを考えると「更に短い納期で高い遵守率確保」が当社の生き残りのキーワードになると考える。また、業界で「リ―ドタイムを半分にするとコストダウン30%が付いてくる」とよく言われているが、リードタイム短縮の効果は収益性への影響も大きいと考えた。そこで第三ステージは、「リードタイム短縮活動を通したモノづくり体質の革新」をテーマとした活動が進んでいるところである。これまでの活動を通し、当社のモノづくりの風土は完全に変わりつつあるように感じる。グローバルな競争時代に当社がどこにも負けないダントツの競争力を持ち100年企業として発展し続けることを期待したい。今後の課題経営者のことば 当社は、冷間鍛造金型を製造販売しておりますが、長年の間に積み重なった製造工程中の不具合増加の問題や、不具合の流出によるお客様からのクレームの問題に対して、解決することに行き詰っていました。今回、中小機構・九州本部の専門家派遣により品質改善に対する的確な指導を受けたことで、目に見えて改善の方向に進んでいます。また中小企業ならではの問題の一つである人材育成においても中間管理者教育も進み組織力の強化が図れています。現在は引き続きご支援を頂き「生産性改善」に向けて取り組んでいるところです。必ず結果を出して筋肉質な企業になって、今後も発展を続けていきたいと考えます。代表取締役 山下 慎悟社長重点テーマ改善事例不適合発生推移中間報告会風景

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