経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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全員参画の品質管理の仕組み作りと品質革新活動―グローバルに戦える強いモノづくり工場実現―経営基盤強化型全員参画の品質管理の仕組み作りと品質革新活動―グローバルに戦える強いモノづくり工場実現―当社は、高い納期遵守率と技術力を強みにする冷間鍛造金型メーカー。これまで継続的に品質改善に取り組んで来ていたが、更なるレベルアップを目指し、全社一丸となった品質革新に取り組んだ。不良率が低減し、今後益々厳しくなる世界との競争に勝ち抜くモノづくり力が着実に備わってきたことが実感されている。九州本部 プロジェクトマネージャー 加藤 正行株式会社ハイダイ工業【事例の要約】 本事例は、不良率の低減及び品質管理のレベルアップに資する支援事例である。 当社は、創業41年の冷間鍛造金型製作メーカーである。主たる顧客は自動車産業の部品メーカーで、品質・納期とも高い信頼性が要求される業界にあって、業界6位のポジションを獲得している。これまで自社内で品質改善に取り組んできており、一定のレベルには達して来ているが、更なる改善に対して限界を感じてきていた。そこで、今回の品質改善プロジェクトでの支援を通し、全社一丸となって品質革新をめざした。その結果、品質不良率がより一層低減するとともに、士気の高いモノづくり集団へと変貌を遂げてきている。企業名 株式会社ハイダイ工業業 種 冷間鍛造用金型の製造販売本社所在地 福岡県築上郡吉富町大字広津1336-10資本金 30百万円設 立 昭和50年7月売上高 2656百万円(平成28年6月期)従業員 134人 当社は創業当初より自動車関係の冷間鍛造金型の製造を手掛けており40年以上の実績を持つ企業である。売り上げの80%は自動車関連金型であり、20%は金型に付属する関連治工具や消耗品、一般産業用機械に関するものである。基本的に金型は一品一様の設計仕様であり一個作りの流し方で月に3600型を生産している。 技術的な難易度は高く、自動車用の専用ボルト、ナット、足回りの小物部品などの冷間鍛造に使用される金型はミクロン(1000分の一ミリ)単位の精度を要求される。また、金型のコア(中心部)は超硬という特別に硬度の高い材料を使い、それを受ける金型には熱間合金工具鋼という熱処理を施すことで一定の硬度を保ちつつ塑性変形、衝撃に強い素材を採用している。超硬も熱間合金工具鋼も切削性に難点があり、加工性の悪い素材であり、それには、旋盤やフライスといった工作機械に加え熱処理炉、放電加工機、ワイヤーカット機、手研磨修正、3次元測定器など高度な熟練技術を要する設備を使いこなす必要がある。当社では48種類の生産設備と精密検査装置を保有しており、作業者は一級技能士8人、企業概要製品(金型)本社

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