経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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星和化成株式会社堀して結果を追い求める取り組みの指導により、支援開始から3ヶ月経過した時点では、活動計画も細分化され、具体的活動が部署別に明確になった。また、月次決算管理も開始され月次損益情報も共有でき、課題や、担当別の実施計画の遅れ・進みが見えるようになってきた。その結果、チームとしての連携も芽生え、ベクトルも揃い始め、前向きにどうすればできるのかといった積極的な意見が出始めてきた。 プロジェクト開始から1年。目標も達成でき成果が見えるようになった。終了報告会ではリーダーをはじめ全メンバーからプロジェクトオーナーである社長に対し、自信を持った報告がなされた。 社長からは、最終的な経営課題「50周年を債務ゼロで迎える」については、目標達成途上ではあるが、今回の支援の目標は達成しており、大変役に立った支援であったと評価をいただいた。しかし、まだまだ課題が山積しているので、学んだ経験を力にして、全員で連携して活動を継続して欲しいとのコメントがあった。 このような支援により、以下の6点が達成された。1)創立50周年までの中期経営計画の見直し2)今期債務削減目標の達成3)改善目標値の達成重要課題テーマはPDCAを何度も繰り返し、現地・現物の指導により目標値を達成。各部課長の「仕事の仕方」「管理能力」「関係会社まで広げた視野」などがステップアップした(社長評価)。4)製造管理目標(指標)の達成①外注向け成形置き場を集約し物流導線の短縮②先入先出管理の見える化。③ 作業と物流ゾーンを分離するレイアウト変更による作業者の安全確保④塗装ブツ不良10%低減 など5)モノと情報の流れのあるべき姿の理解深化6)生産リードタイム短縮後工程の主要外注塗装メーカーと連携して活動した結果、課題を共有化でき、シナジー効果があった。 今後の課題としては、以下の3点があげられる。1) 明確となった課題(構築した生産性改善や収益力向上の取組みと強力な実践)(方針管理の実施)の解決2) 各部署キーマンの明確化と計画的な人財育成 (社内教育制度の確立と推進)3) 業界での生き残りの為、付加価値の高い新製品をグループ内共同で研究・開発。 今後、第2ステージとして、第1ステージでの改善活動の全社的展開定着を目標として、「方針管理による管理体制の構築」をテーマに新たに専門家派遣で支援し、債務完済の目途付をより確実にする計画である(平成28年10月~平成29年9月で第2ステージの支援中)。 生き残りをかけた競争に勝つために、TPSの基本的な考え方を全社員が理解し、グループ力と人財力を活用して、愚直に、地道に、徹底的に、粘り強く改善活動に取組んでいただきたい。今後の課題経営者のことば 会社経営者として十分な利益を生み出す施策を実行出来ずにおりました。暗中模索のなかで、中小機構・中部本部のハンズオン支援を知り、トヨタ生産方式(TPS)に造詣の深いベテランアドバイザーを派遣して頂いたお陰で、業績の回復に結びつけられましたことを深く感謝申し上げます。当初は戸惑いのあったプロジェクトメンバーも中盤には課題をしっかり捕らえ、補給品工程の移動による安全確保や適正なかんばん発行による過剰在庫の削減等の成果がありました。あるべき姿を明確にして、着実に改善する手法を全員が学びました。4年後の債務ゼロを目指します。支援ください。代表取締役 磯野 正幸社長

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