経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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生産体制の再構築と財務体質の健全化―4年後の債務ゼロを目指して―ながら支援を進めるよう依頼した。 従来の自主的な改善活動は該当部署のみの部分的な活動であり、全社的な改善活動を前提とした支援のイメージがつかめず、当初は同社内に戸惑が見られた。 初回訪問から4ヶ月9回目の訪問を経て、プロジェクトオーナーに磯野社長、プロジェクトリーダーに専務、メンバーは製造部/業務部/品証部/生技部から部長、次長の5名が選出され、必要に応じて、関係職も参加するプロジェクト推進体制が確定した。<専門家継続派遣事業>(平成27年7月~平成28年6月) 以下の2点を狙いとして支援が実行された。1) 目標管理、予算管理を導入することにより、これまでの成行き経営・工場運営から、月次で会社全体の収益管理ができる仕組みに変え、5年後までに債務を解消する。2) 会社のあるべき姿を明確にし、上に立つものがリーダーシップを発揮し、会社を強い体質に変えつつ、中期経営計画の目標達成に向け全従業員で活動する企業にする。 上記の狙いを達成するための取組方針と具体的な支援活動は以下4点。1)既存の中期経営計画と改善計画の見直し①財務諸表分析による課題の把握②既存の中期経営計画の内容見直し③月次決算の確認と仕事の仕方改善④年度経常利益を意識させた活動支援2)全部署の改善進捗管理① 改善実施事項の総括表を作成し、毎月の社内会議で進捗管理② 重要課題テーマは個別目標を定め、進捗を現地・現物で確認して指導3)モノと情報の流れのあるべき姿の理解促進トヨタ生産方式(TPS)セミナーを当社および重点仕入先に実施し、ものづくりの価値観・考え方を理解・共有させる。4)生産のリードタイム短縮の実現。外注を含め、最小のモノの滞留で整流化し、トラック出荷便に合わせてモノが流れるよう指導。 支援のキックオフ時には、心構えや活動計画は頭の中では理解されていたものの、全員がどうすれば良いか考える事はなく、「緊急対応や日常の出来事への対応」が優先され、各部署とも活動のベクトルが合っていない状況であった。そのため、支援活動の中で仕事の仕方、考え方、他部署への展開力など色々なことをアドバイスされても理解が難しかったのがスタート時の状態であった。アドバイザーの「何故」「何故」を繰り返し、深プロジェクト推進体制支援内容と支援成果過去の収益力では考えられない短期間の債務返済というテーマを選定し、全員でベクトルを合わせ、返済への目途付と活動方法を修得し成果に結び付けられたことに対し、プロジェクトメンバーの皆様、アドバイザーの努力に感謝申し上げます。まだ途上です。2期目の支援活動もメンバー全員で「やり切って」ください。星野 博康 中部本部 プロジェクトマネージャーラジエターグリルバンパーガード

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