経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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 IT課題の抽出とIT機能の検討を行い、IT導入効果の定性的/定量的評価指標と目標値を設定した。⑤システム要件のモデル化入出力機能一覧を作成した。⑥IT導入方針の策定ソフト/ハードの調達要件を定義するとともに、ネットワーク構想・移行要件・導入体制とスケジュール等をまとめた要件定義書/RFPを策定し、社長承認を得た。(成果) プロジェクト開始早々、事務局担当であるシステム課長の予期せぬ退社もあって、IT企画立案のベースとなる新業務フロー(あるべき姿)の検討には時間と労力を要することとなったが、CIOの強いリーダーシップのもと新任事務局の奮闘努力もあって、所期の目標であった「IT戦略企画書及び提案依頼書(RFP)の策定・承認」を達成することができた。<第2期:平成24年3月~平成25年9月/30回>(目標/テーマ) IT戦略企画に基づいたIT調達と導入及び活用の定着化(支援内容)①RFP説明会実施と提案評価及び選択 食品製造/プロセス生産に精通したベンダー候補6社を選定し、説明会を実施した。一ヶ月程で寄せられた提案書類をあらかじめ準備した詳細な評価項目に照らし合わせながら3社に絞り、二次選考として各社チームによるプレゼンテーション会を開催、1社に絞り込んだ。②詳細仕様検討と決定開発ベンダーとの基本契約後、RFPに基づいた詳細仕様の検討に入ったが、汎用パッケージをカスタマイズして実現する機能の取捨選択について費用対効果のバランスから苦慮した。また、カスタマイズ開発にも想定以上に時間を要することが判明し、4ヶ月間の派遣期間延長を申請し対応した。③IT導入開発期間中に策定した受入テスト計画に基づき、テストシナリオに沿って受入テストを実施した。その後、準備した運用マニュアルをもとに各拠点/部門での運用教育を実施しながら、旧システムとの並行稼働を開始した。導入予定の拠点間での教育の進度や習熟度のバラつきから、本稼働への移行を2ヶ月間延期する決断を迫られることとなり、チーム・メンバーが各拠点の支援に回りながらなんとか7月1日の開始を迎えることができた。この間の対応プロセスを通じて、部門間をまたがる課題認識が共有され、解決に向けた協力関係が芽生えたことは「大きな副産物」であり、今後のIT活用基盤となるものといえる。④IT活用・検証本稼働後の問題点を適時検証・対応しながら当初計画された導入効果の測定を定期的に実施、部分的ではあるものの、順調に成果が出始めていることが確認された。(成果) 一部にカスタマイズの開発・導入を先送りした機能もあり、また、IT導入の究極目標である「改革・改善への貢献」が軌道に乗るまでには1年程を要するものと思われるが、1期・2期の全体プロセスを通じて「CIO」の育成支援が組織的に定着できたことで、今後の新チーム・メンバーによる本格的な活用成果獲得に向けた活動展開が加速される基盤が整備された。また、システム導入により、収益体質の強化にとって欠かせない経営管理情報の迅速・的確な収集・分析が可能になったことで、念願であった「攻めの経営」の実現が期待される。<経営実務支援事業><平成23年10月~平成24年2月/10回>(目標/テーマ) 5S活動の推進・定着による企業体質改善(基礎体力強化)(支援内容)①意識づくり(全社員参加の動機付け)②仕組みづくり(推進委員選任と責任区分の明確化、活動マニュアルの作成)③実行管理(基本ルール/標準作業手順書の作成、赤札作戦/看板作戦、清掃点検手順書/評価チェックリストの作成)④定着化(手法の習得、5S定着化評価の手法と高度化)⑤外部評価と改善点の顕在化近藤 能博 中部本部 プロジェクトマネージャープロジェクトリーダーの強いリーダーシップのもと、各チームの積極果敢な挑戦により、中期計画を実現する基盤が構築されたものと思います。今後は、日々着実な実行展開が継続されることで、所期の成果が達成されることを期待しております。製販一体となった改革・改善により全国ブランドを目指す「攻めの経営」のための経営基盤を整備

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