経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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の出会いのきっかけである。創業55年、地域密着営業により安定的な地位を保持してきた反面、市場環境変化への対応力不足と製造設備の老朽化等に起因する生産性の低下により収益性が低迷しており、その強化が経営課題であった。「まずは現場改善から」ということで、YRP(ヨーク・リバイバル・プロジェクト)が開始されていたものの、抜本的な改革の道筋には苦慮していた。 平野社長を交えた面談を通じて以下のような課題が確認された。①迅速的確な経営管理情報の一元化が必要であること。②とりわけ、製造業としての根幹である生産管理情報の見える化が必要であること。③YRPを体系的に継続展開し、定着させる必要があること。④製造設備老朽化問題に、中期・全体最適な観点から取り組むことが必要であること。⑤既存市場分野の深堀とともに、新市場への対応力を強化する必要があること。 これらの課題に、どのようなシナリオ/道筋で取り組むのが効果的かつ現実的かを検討する中から、3つのステップが合意された。【第1ステップ】既存ITシステム(活用されていない)のリース期限が近いこともあり、改革・改善の拠りどころとなる情報インフラの整備を、生産管理システムの再構築を中核に取り組む。並行して、YRPを展開・定着させるべく、全社5S活動を推進する。【第2ステップ】課題④・⑤に取り組む前提として、今後の成長軌道を明確に描き実行していく仕組みを構築する必要があることから、「中期経営計画」の策定と管理体制の構築に取り組む。【第3ステップ】前ステップでの成果を踏まえ、製造面の課題④と営業面の課題⑤に並行して取り組むことで、改革軌道を確実なものとする。 すべてのプロジェクトにおいて、平野社長をプロジェクト・オーナーに、経営企画担当者(CIO)をプロジェクト・リーダーにし、プロジェクトごとに全社横断的(工場関係だけは、工場長をリーダーに、製造部門関係者による編成)なチームを編成することで、課題解決目標の達成とともに、支援終了後には「自律的な課題解決集団」になっていることを、もう一つの目標として設定した。<戦略的CIO育成支援事業><第1期:平成23年6月~平成23年12月/19回>(目標/テーマ) 現行システムの検証と最適な生産管理情報システム導入企画の立案(支援内容)①経営方針/経営戦略の確認トップインタビューで、経営方針・経営戦略の確認と経営課題の把握を行うとともに、ビジネスモデルの全体像を理解・共有した。②業務プロセスの現状分析及び改善課題の把握と整理 総務・生産管理・情報システム・業務・営業・製造の各部門長とのヒヤリングにより、部門方針/目標・部門業務の問題点・ITの活用状況・人材/組織の課題等についての認識を共有した。③業務詳細分析とあるべき姿(ToBe)の明確化 各部門の業務詳細について現場担当者にヒヤリングするとともに、現状業務のフローを作成し課題を整理しながら、新業務フローを作成し、課題解決策の検討を行った。④情報企画の策定プロジェクトマネージャーの視点と支援課題の設定プロジェクトマネージャーの視点と支援課題の設定プロジェクト推進体制プロジェクト推進体制支援内容と支援成果支援内容と支援成果売上高と経営利益-100-50050100150200250300-1004009001,4001,9002,4002,9003,400H20/9H21/9H22/9H23/9H24/9H25/9愛知ヨーク株式会社

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