経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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 支援前の当社は、創業以来、地域密着営業により安定的な地位を保持してきた反面、市場環境変化への対応力不足と製造設備の老朽化に伴う生産性の低下により、収益低迷が続いており、抜本的な経営改革が必要であった。次世代幹部の入社により開始された「現場改善プロジェクト」をもとに、中小機構のハンズオン支援を複合的に活用しながら体系的な改革軌道に発展・展開させることにより、「攻めの経営」に向かう経営基盤の整備がなされた。経営管理情報の一元化が整い、新たに策定した「中期経営計画」の達成に向け、営業・製造それぞれの部門での改革実行が緒に就いたところである。 当社は、昭和32年(1957年)2月、愛知・岐阜・三重三県下における「ヤクルト」原液の製造・販売を目的に、愛知ヤクルト製造㈱として設立された。その後、昭和45年(1970年)には現在の社名に商号変更するとともに、西日本地区(静岡以西)での発酵乳「ヨーク」の製造と、宅配による販売を開始した。1980年代以降は給食市場に集中し、以来30年余、学校・病院・幼稚園などでの栄養補助食品として高い評価を得ながら、着実に営業基盤を築いてきた。ヨーグルト製品の消費拡大とともに、全国ブランドの浸透により、東海地区のヨーグルト・メーカーが相次いで大手に吸収され消滅していく中にあっても、本物志向・小ロット対応などの地域密着戦略で奮闘し生き残ってきた。現在は、ヨーグルトを中核(売上構成比70%)に、給食現場の要請に応えるべくフルーツ・ゼリーなどの菓子類(同30%)も加えた約60品目を、東海地区の6センターと九州・北陸の営業所、西日本の系列会社を通じて日々販売している。 平成22年11月、次期後継者として入社した経営企画担当者(現取締役)が、「新市場開拓セミナー」(中部本部による自主シリーズ企画)に参加したことが中小機構と企業概要企業概要中小機構との出会い中小機構との出会い経営基盤強化型製販一体となった改革・改善により全国ブランドを目指す「攻めの経営」のための経営基盤を整備創業57年、老舗ヨーグルト・メーカーとして、全国ブランドの攻勢にも地域密着戦略で生き抜いてきた。次世代幹部の参画を機に「攻めの経営」に向かうべく、中期的な改革シナリオをもとに収益体質の強化に取り組み、全国ブランド化に向けた新たな成長基盤の再構築を実現した。中部本部 プロジェクトマネージャー 近藤 能博企業名 愛知ヨーク株式会社業 種 乳酸菌複合飲食料品/菓子類の製造・販売所在地 愛知県小牧市間々原新田字中島500資本金 36百万円設 立 昭和32年2月売上高 31億円(平成25年9月期)従業員  200名(正社員)愛知ヨーク株式会社固形ヨーグルト製販一体となった改革・改善により全国ブランドを目指す「攻めの経営」のための経営基盤を整備乳酸菌飲料のむヨーグルト●ヨーグルト製品

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