経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
54/172

 当社は都田研究所で絶縁皮膜処理技術「Nasseel IS」を独自に開発した。Nasseel ISの用途開発について、販路開拓コーディネート事業を活用することで半導体向け検査装置冶具としての可能性を見出した。さらに、この分野での事業化を目指し、引き続き経営実務支援事業により新規事業開発計画の作成までこぎつけることができた。事業としての実現可能性が広がったことから100億円市場獲得に向けた全社的な取組みに発展した。 当社は、名古屋市に本社を置く、工具鋼を中心とした特殊鋼の販売会社である。今回支援対象である当社の都田研究所は、静岡県浜松市に所在し、新素材、新技術の研究開発、金属加工・利用技術の情報提供、治工具類の開発・製造拠点として平成5年に開所された。 当研究所では、新素材・新技術の研究開発、金属加工並びに利用技術及び情報提供、治工具類の設計・製作、各種クレーム調査等の受託を行っている。 取扱製品は、次の3つである。①絶縁部品(KCFガイドピン):特殊金属に表面処理することによって、絶縁皮膜処理を施す。母材が金属なので機械加工による複雑形状や小ロットでの製作を可能にしている。②特注電極:溶接のクロム銅、銅タングステン等の各種材料である。③放電加工用電極:銅・銅Wの電極加工やホルダー・シャンクのような関連部材である。 (公財)浜松地域イノベーション推進機構開催の販路開拓セミナーに都田研究所の所長が参加したことが、テストマーケティングの取組みのきっかけとなった。 同セミナーにおける中小機構関東本部プロジェクトマネージャーの講演で、販路開拓コーディネート事業を知った。当時、当研究所では絶縁性金属部品「NasseelIS」の用途開発が最大の課題であったことから、所長が首都圏でのテストマーケティングを希望し、企業概要企業概要中小機構との出会い中小機構との出会い新事業展開型仮説検証による独自技術の用途開発で新市場を発掘販路開拓コーディネート事業を活用した仮説の検証により独自技術の用途開発を進めることで新市場を見出し、その後の経営実務支援事業のフォローで全社的な事業化計画作成の取組みにまでに発展した事例である。関東本部 販路開拓プロジェクトマネージャー 田川 幸平企業名 中野ハガネ株式会社都田研究所業 種  非金属製品卸売業及び絶縁性金属部品の開発、製造販売所在地 愛知県名古屋市中川区蔦元町1-8研究所 静岡県浜松市北区新都田所在地          1-2-6資本金 50百万円設 立 昭和27年4月売上高 1,400百万円(平成24年9月期)従業員 50人中野ハガネ株式会社都田研究所都田研究所仮説検証による独自技術の用途開発で新市場を発掘名古屋市の本社

元のページ  ../index.html#54

このブックを見る