経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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(標準化)、この中からユーザー側に選択してもらうことで、設計を効率化するようにアドバイスを実施した。 当社の全社を上げた努力と、派遣アドバイザーの支援が噛み合って以下に示すような大きな成果に繋がった。 防衛省向け施設工作車用シェルターについては、当社にとっては高いハードルであったが、特殊複合パネルの優位性が評価され、平成25年1月末、施設工作車3台分のシェルター納入にこぎ着けた。当社の改善提案が認められた新規主要部材の採用についても、高い評価を得ており、平成24年度分(2台)の契約も既に実施された。この実績が評価されて、他のシェルターについても契約が取れている。 太陽光発電用集電装置収納用コンテナーについては、当社として十分なノウハウを有しているコンテナー・シェルターの供給に特化して事業化したことで、平成24年10月に受注に成功し11月から納入が開始された。設計の標準化についても、基本的な構造設計が3種類、これに大きさを加えて全体で8種類の標準設計の準備が進展し、大量受注に対応できるようになった。 現状の収益状況では、新規事業の内、太陽光パネル集電装置収納用コンテナーが圧倒的に大きな割合を占めているが、防衛省向け施設工作車用シェルターに関連した防災インフラの新商品群も受注が増加しており、長期的な収益の安定化に寄与すると期待される。 具体的には、当社の第26期(平成25年8月期)における全体の売上額14.6億円に占める両者の割合は以下のとおりである。①防災インフラとしてのコンテナー・シェルター 約3%②産業インフラとしての太陽光パネル集電装置収納用コンテナー約70% 今後は、前者が増加し、平成27年度以降は後者が減少傾向になると推定される。 今回のプロジェクトで、当社の急務であった売上の回復に関しては、短期間で大きな成果を上げることができた。一方、ものづくり企業としての当社は、生産の効率化を含めて改善の余地が残されている。経営基盤の一層の強化のためにも生産現場の改善に取り組む必要があり、企業側の経営陣からも支援要請があった。このため、次のステップとして、「現場作業環境の改善による生産性の向上」を目標とする経営実務支援を平成25年9月から開始している。また、派遣アドバイザーとの民民契約により、「原価把握の精度向上と収益の改善」を目標としたアドバイスを受けている。今後も、新たな成長軌道を辿ろうとしている当社をフォローし、適切な支援を継続していくことになる。今後の課題今後の課題経営者のことば 当社の独自技術を中小機構のサポートを得て横展開し、新商品の開発に成功しました。市場のニーズにもタイムリーに対応できたことで、中小機構の支援の最中に受注・納品することができ、この結果、リーマンショック以来減少傾向にあった売上がV字回復して、収益も大幅に改善することができました。アドバイザーの熱心な支援と当社社員の頑張りがうまく噛み合ったことが、今回の結果に繋がったと思います。代表取締役 宮原 勇朗会長コスモテック株式会社成田第二工場の無線中継シェルター生産ライン無線中継シェルター成田第二工場の生産ライン

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