経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
52/172

題は克服可能かどうか判断すること。④他の官需、或いは、これに準ずる需要への展開の可能性に関して評価すること。⑵太陽光パネル集電装置収納コンテナー①太陽光パネルの集電装置収納コンテナーが当社の技術レベルで対応可能であるかどうかを評価・確認すること。②コンテナー内に収納する機器の供給や、パネルを除く他の部材供給といった付加価値を追加する可能性を検討すること。 第一ステップの6ケ月間の支援を通して、以下の結果を得ることができた。⑴野外手術システム用シェルター①防衛省の「野外手術システム用シェルター」については、当社の技術で本質的には対応可能であるものの、官側の仕様に当社として対応できない部分があることが判明した。②派遣アドバイザーの助言による他の官需の調査から、「施設工作車用シェルター」が技術的な可能性及び入札のタイミングからも、第一弾としてより現実的であることが明らかとなった。従って、まずは「施設工作車用シェルター」を目標に取り組むこととした。③このシェルターの従来品には改善すべき点があって、当社側から主要部分の材料について改善提案ができることも明らかとなった。④官庁との取引についても、派遣アドバイザーの適切な助言のもと実施可能であることが判明し、この準備の一環として、各省庁における物品の製造・販売等に係る一般競争(指名競争)の入札参加資格(全省庁統一資格)を得ることができた。⑤消防庁、海上保安庁といった他の官需にも対応可能であることも明らかとなった。⑵太陽光パネル集電装置収納コンテナー①太陽光パネルの集電装置収納用コンテナーは、当社が培ってきた「遮断の技術」が大きな変更なしに適用できることが明らかとなった。②コンテナーだけではなく、付随する機材の供給を含めた付加価値の増加については、引続き調査することとした。 以上のとおり、第一ステップのFSで防災インフラ及び産業インフラの新製品として商品化できれば、当社の売上高回復に繋がる可能性が確認されたことから、早急に取組みを開始すべきであることが明確になった。 なお、第一ステップの支援と第二ステップの支援の間に上記の「施設工作車用シェルター」の入札が行われ、当社が平成24年3月に落札することができた。 第二ステップとして、平成24年4月から平成25年3月までの1年間、これらの事業化に関する以下の支援を実施することとした。⑴防衛省向け施設工作車用シェルター納入等、官需向け対応の支援⑵太陽光パネルの集電装置収納用コンテナー事業化に向けた支援主たる支援内容は以下のとおりである。⑴防衛省向け施設工作車用シェルター①承認用図面の作成及び申請②製作図面の作成③製作(官給品の受領、衝撃試験、搭載品の収納等を含む)④完成検査という各ステップにおいて、官需対応に必要な事項に関する詳細なアドバイスを実施した。⑵太陽光パネル集電装置収納用コンテナー太陽光発電関連設備に関しては、シェルターに加えて付随する機材を供給することによる付加価値の増加を検討したが、事業化のタイミングが間に合わないため、短期的には、当社の技術で即対応可能な集電装置収納用コンテナーに絞って足の速い需要に対応することとし、付加価値の増加に関しては継続的に検討することとした。 また、短期対応においても、顧客からのコンテナー仕様はバラバラであり、当初は個々に対応して設計していたため、設計がネック工程となって大量受注への大きなハードルとなった。この課題に対応するため、シェルターの基本的な構造設計を3種類程度にまとめ工藤 保男 関東本部 統括プロジェクトマネージャー当社が従来持っていた特殊パネルによるコンテナー・シェルター製造の優れた技術とこれを横展開しようという熱意に、アドバイザーの支援が大きな相乗効果を生み、短期間で成果に繋がったと考える。コア製品の応用展開に伴う新商品開発と事業化により売上のV字回復を達成

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る