経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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訪問、宮原会長と面談し、当社の経営課題について話し合った。色々な経営課題の中から、まず自社の優れたコア技術を横展開する新商品の開発と事業化によって、売上を回復することが急務であることを確認し、機構の支援を検討することとした。平成23年3月に発生した東日本大震災の直後でもあり、防災インフラとしてのシェルターの開発が、この時点で当社の技術を比較的短期間で横展開できる分野の有力なテーマの一つとして想定された。 平成23年4月から6月にかけて、会長をはじめ、当社のスタッフとの打合せを重ねる中で、防災インフラの需要としてハードルの高い官需への対応が可能となれば、需要拡大の可能性があることが明らかとなった。この需要を当社として取り入れることが可能か、どのような準備が必要か、実施するためにはどうしたらよいか、という課題を早急に検討するための支援として専門家継続派遣を実施することとした。 このプロジェクトは以下の二段階が想定された。・第一ステップ;新規商品の事業化に関するフィージビリティー・スタディー(FS)により、可能性を明確にする。・第二ステップ;FSの結果に基づいて、実施項目を絞り、開発と事業化を進める。 以上の考えの下、ハードルの高い「官需」への対応について支援可能なアドバイザーを選定の上準備を進め、第一ステップとして、平成23年6月より半年間の支援を開始した。支援目標はこの時点で需要が明確となっていた「野外手術システム用シェルターの新規事業化に関わるFSの支援及び事業化計画作成の支援」である。  一方、FSの途中で、平成23年3月の東日本大震災後、大きな需要増となってきた太陽光パネルに関わる集電装置収納用コンテナーが産業インフラ向け事業として拡大する可能性が明らかとなってきたことから、FSの項目に加えることとした。 宮原会長をプロジェクト・オーナーとして、営業部長、技術顧問を中心としたプロジェクト・チームを派遣アドバイザーが支援する形で、第一ステップのFSを開始した。 一方、FSの結果を基に、事業化を目指す第二ステップについては、第一ステップ時のプロジェクト・チームに佐藤社長と専務(会長の御子息)を加えることとした。 第一ステップのFSにおける事業化の対象としては、前述のとおり、まずこの時点で需要が明確となっており、今後も継続的な需要が想定された「野外手術システム用シェルター」を取り上げ、検討することとした。 また、このFSの途中から検討対象項目に加えた「太陽光パネル集電装置収納コンテナー」については、収納コンテナーだけではなく、パネルを除く他の設備・機具等も事業化の対象に含めて付加価値を高めることが可能かどうかが検討のポイントであった。 具体的な重点検討ポイントは以下のとおりである。⑴野外手術システム用シェルター①官需、特に、防衛省の「野外手術システム用シェルター」に関する参考情報の収集のため、防衛省に加えて大規模災害対策に取り組んでいる静岡県防災対策本部への現場訪問とヒアリングを行うこと。②応札から納入までのプロセスを履行するためには官庁取引の法令を理解すること。③技術的な課題はあるか、その課プロジェクトマネージャーの視点と支援課題の設定プロジェクトマネージャーの視点と支援課題の設定プロジェクト推進体制プロジェクト推進体制支援内容と支援成果支援内容と支援成果売上高と経営利益05010015020005001,0001,5002,000H21/8H22/8H23/8H24/8H25/805010015020005001,0001,5002,000H21/8H22/8H23/8H24/8H25/8コスモテック株式会社

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