経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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 従来の主力製品で使用している特殊パネルを活用した「遮断の技術」を横展開し、新たな商品開発にチャレンジした。中小機構の専門家派遣による支援を活用しながら、まず第一ステップのフィージビリティー・スタディー(FS)で商品化の方向性を明らかにし、第二ステップでハードルの高い官需への対応と、需要が急増した太陽光パネル関連製品の事業化に成功した。この結果、リーマンショック後、大幅な減少が続いていた当社の売上額は、平成25年8月期決算では前年比198%と大きく増加、V字回復に成功した。今後は、収益力を向上させるべく、生産の基盤強化を支援する。 当社は、設立以来、特殊合板の開発・製造を手掛け、複合材料による特殊パネルを活用して種々の用途に対応してきた。特に、平成10年以降は携帯電話の普及に伴って、その中継局用のシェルターを開発、2年後には量産を開始した。成田の第二工場はこの生産拠点として当社の発展に寄与することとなった。 平成18年度に中小機構の事業化支援事業を活用。この時の当社の事業化テーマは「新たな防水ドアの開発による無線シェルターの開発・販売」で、当社の努力により、平成20年に事業化を達成した。このような技術開発・改良を重ね、特殊パネルを使用した熱・音・電磁波等からの優れた「遮断」の技術を活かした当社の製品群は、①携帯電話等の無線中継基地シェルターや、電磁波シールドシェルターといった情報インフラ、②断熱性防災倉庫等の防災インフラ、更に③防音ルーム等の産業インフラとして需要を伸ばし、平成19年度、平成20年度は、年間売上15億円に迫る売上を記録した。しかし、リーマンショックの影響を受けた平成21年度から需要は急激に減少し、今回の専門家派遣を開始した平成23年8月の決算では10億円を下回るまでに減少していた。 このような傾向が約2年間続いた平成23年4月、3年ぶりに当社を企業概要企業概要中小機構との出会い中小機構との出会い新事業展開型コア製品の応用展開に伴う新商品開発と事業化により売上のV字回復を達成当社の主力商品であった携帯電話基地局向けシェルターの需要は、平成20年のリーマンショックと平成23年の東日本大震災で大幅な減少となり、新たな商品開発は当社にとって喫緊の課題であったが、独自技術の横展開を中小機構がサポートし、新商品の事業化に成功、V字回復を達成した。関東本部 統括プロジェクトマネージャー 工藤 保男企業名 コスモテック株式会社業 種  特殊パネルを使用した無線基地シェルター等の製造・販売所在地 千葉県千葉市若葉区桜木4-13-54資本金 30百万円設 立 昭和44年8月売上高 1,560百万円(平成25年8月期)従業員 48人(正社員43人)コスモテック株式会社コア製品の応用展開に伴う新商品開発と事業化により売上のV字回復を達成シェルターを搭載した施設工作車太陽光発電用パワーコンデンサー収納庫

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