経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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ハンズオン支援を契機に、全社一丸となって改善・発信力を高め、成長軌道へモノづくり企業から要請される支援テーマは、工場の生産性改善を望まれる例が多いが、改善の目標となり、成果を確認する原価やそれを管理する仕組みづくりに注目する企業は少ない。当社は、約10年間顧客の海外展開の影響を受けた苦しい経営環境を脱しつつあったが、大久保社長は持続的に発展するために原価管理力と営業力の向上が重要と考えた。ハンズオン支援を契機に、従業員全員が改善に取組み、海外メーカーとのコンペに打ち克ち、大口受注を獲得できた。加えて、ユニークなソレノイドコンテストなど市場への発信力も増しながら、着実に成長している。企業概要タカハ機工株式会社は、九州で唯一のDCソレノイドの製造・販売メーカーである。ソレノイドとは、銅線に電流を流すことで磁界を発生させ、磁性体の可動鉄心を吸引させる電気部品である。アミューズメント機器、コピー機、自動ドアの開閉、改札機の切符送り、自動販売機のコインメック、自動車のシフトレバーなど広く使用されている。 当社は、もともと材木業であったが、将来の成長性に疑問を持った先代社長が、昭和54年に設立した。OA化の波にも乗り、大手OA機器メーカー数社の下請けとして順調に業績を伸ばしてきた。平成3年には、大手企業に誘われ米国(バージニア州)に現地法人・工場を設立するまでになった。しかし、顧客の中国などへの海外生産展開と部品の現地調達化、また国内にあっても海外からの調達化に伴い、売上は年々減少し、米国からは平成11年に撤退。以後、約10年間は仕事の減少に悩み、これまでの借入金の返済に苦労を重ねる。 そうした中、平成11年に就任した現社長は、大手企業の下請けビジネスから脱却するため、自社の生産上の「強み」を活かし、販路の新規開拓に乗り出した。「強み」とは、設計開発を有するとともに、金型製作から構成部品の成形・プレス・加工・組立に至る生産各工程の多くを自社工場内に備えた一貫生産体制を保有していることで経営基盤強化型ハンズオン支援を契機に、全社一丸となって改善・発信力を高め、成長軌道へ長い苦境を脱しつつあった経営者は、利益体質の強化を図り持続的な企業とするために、原価管理と営業力に着目。全員で改善の必要に気づき取り組んだ結果、大口受注を獲得できた。現在も企業の発信力を高めつつ、成長を続けている。九州本部 プロジェクトマネージャー 吉村 萬澄企業名 タカハ機工株式会社業 種  DCソレノイドなどの産業用電気機械器具の製造・販売本社所在地 福岡県飯塚市有安958-9資本金 50百万円設 立 昭和54年12月売上高 573百万円(平成26年3月期)従業員 82人(正社員23人)タカハ機工株式会社タカハ機工㈱全景ソレノイドコンテスト告知ポップ

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