経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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製造現場の改善を図りながら新商品を開発し、新しい事業分野を開拓 当社は、ミニカッター分野のニッチトップ企業として、安定した業績を維持してきた老舗企業である。大手メーカーの海外進出、ニーズの多様化等によって、国内市場は縮小していることもあり、中国の自社工場を活用したグローバルな市場開拓を進めている。このような環境変化に対応して利益を確保し雇用を守るために、本社工場の生産性向上を図り、コスト競争力をアップさせるとともに、新商品開発ノウハウ等を習得し、受身型の商品開発体制からオリジナル商品の開発ができる体制に移行し、新市場開拓に挑戦した。企業概要 当社は、煙草ナイフの生産メーカーとして創業した老舗企業である。その後ハクソー(金切鋸)やペンチの製造を手掛け、ファックスのカッターユニットをはじめとするOA用オートカッターへと進出、最近ではレシートプリンターをはじめとするミニプリンターのカッターユニット、フォトプリンターやバーコードプリンターのカッターユニットなど、駆動ユニット付きの各種プリンター用のカッターや各種刃物、精密部品の製造・販売を行っている。商品ラインナップは、約700アイテムで主要なものは約150アイテムである。量産品は主に中国工場(現地法人ORC珠海)で製造している。 本社で生産する商品構成は、ミニプリンターカッターが約40%、カラープリンターカッターが約15%、バーコードプリンターカッターが約15%、一般刃物が約10%である。 国内では、レシート等のプリンターにおいてカッターの装着率は上がってきているが、成熟市場であり、今後の成長はそれほど期待できない状況にある。逆に海外市場は、アジアを中心に海外メーカーの需要を開拓する余地があることから、海外での市場開拓を進めている。今後は、本社工場で生産する多様な刃の生産性を上げ、カッターの機能性のアップとコストダウンを図りながら、装着率をUPしてゆくことが課題である。 国内メーカーでは、メーカー別に特化したカッターユニットを提供しており、A社はカラープリンター、B社は医療関係(エコープリンター等)、C社はレシートプリンターというように、各社の仕新事業展開型製造現場の改善を図りながら新商品を開発し、新しい事業分野を開拓高付加価値カッター及びそのユニットを製造する本社工場の生産性を向上させ、コスト競争力を強化するとともに、新商品開発ノウハウ等を導入し、開発が進んでいなかったオリジナル自社商品の開発を推進。こうして新たな事業分野に進出した。四国本部 統括プロジェクトマネージャー 山崎 純一企業名 株式会社大矢根利器製作所業 種  カッターユニット・産業用刃物・精密加工部品の開発設計・製造・販売本社所在地 香川県三豊市仁尾町仁尾丁396番地資本金 60百万円設 立 明治31年8月売上高 3,300百万円(平成27年11月期)従業員 121人(正社員121人)株式会社大矢根利器製作所開発した紙粉機社屋と工場

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