経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
21/172

金森藤平商事株式会社て個々に対応していたが知的財産に関する担当者が任命され継続的・組織的に対応できるようになった。特に職務発明の社内規定に関しては、難しい事項も多く、多大な調査、議論を行った結果、一部継続検討課題として残った事項もあったが、社内手続き面も含めて職務発明規定を策定することができたのは大きな成果だった。<経営実務支援事業②>(平成27年1月~平成27年5月)支援テーマ:新事業(ポリウレアコート事業)開拓実行支援東日本大震災を受け、全国で安全・防災意識が高まっていた。これを背景に、当社が日本国内の総代理店となっていたNUKOTE社のライニング材の引き合いが急増していた。本ライニング材は、樹脂化合物の一種で、速乾性、耐薬品性、防食性、柔軟性に優れた特性を有しており、沿岸の液体タンク、防油・防液堤等の補修に優れた性能を有していることがその理由であった。 この引き合いを事業としてどのように進めていくかが課題であり、前述の専門家継続派遣事業にて、施工も含めた取り組みを行うという事業戦略を構築していたが、「効果的な営業活動を行っていく仕組み作り」が急務の課題になっており、経営実務支援事業にて支援を行うこととした。 本支援では、市場把握、ビジネスモデル検証、営業の見える化(キーマンリストの作成等の営業管理の基盤整備)と計画策定、月次PDCAによる課題対応への取組み支援を行った。その結果、ターゲット分野、ターゲット顧客が明確になり、営業に関して管理方式の策定とその進捗記録、営業ツールの整備、成果目標の設定と達成状況の管理等一連の営業活動の管理体系の仕組みを構築できた。また当社の特長を出せるビジネスモデルを特定することもでき順調に売り上げを伸ばしている。今後の課題 経営計画の全社的レベルでの策定ができたこと、自分たちが策定し実行していくという強い意欲・意識の醸成が図れたこと、「ものづくり商社」としての新規事業開拓の道が開けたこと、更には新規事業を推進していく為に必須となる知的財産に係る保護・育成の社内制度基盤ができたこと等支援によって新たな成長基盤ができた。 この新たな成長基盤を実際の事業経営に活かしていくことが当社の今後の課題であると考える。既に、支援後の当社努力もあって、新規事業は順調に売り上げを伸ばし新たな事業の柱に成長しつつある。 経営者のことば 産業用資材の卸を本業とする当社は、以前から事業の多角化を図り、新規事業への進出に熱心な会社です。多くの事業を効果的に推進する為には、経営計画が有用な役目を果たしますが、その作成方式をミドル経営層中心に変えることによって意識改革が実現し実行性の高い経営計画が策定できました。そして新規事業に関しては海外製品の日本総代理店として始めたポリウレアの販売は、当社がメーカー機能を担わないといけないため、客先とのトラブルなどもありましたが、今回の支援事業で、販売戦略の見直し、改善を行った結果スムースに販売活動ができるようになりました。支援のおかげで、有力な販売先も見つかり、業績向上につながりました。代表取締役 金森慎太郎社長新分野例(防護柵施工例)新分野例(ポリウレアコート施工例)

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る