経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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さらなる成長のために、付加価値の高い業務に注力することを可能にする情報化推進計画の策定!④IT活用度調査現状のIT活用度がどの段階にあるかをメンバー全員で確認した。活用度とは現行システムの対象範囲(例:生産管理、営業管理、物流管理、財務管理、人事管理等々)とそれぞれの対象範囲がどのレベル(オペレーショナル・レベル:(指示・実績中心)か、コントロール・レベル(短期計画・管理中心)か、マネジメント・レベル(全社統合)か)ということである(図2・図3参照)。⑤経営者レビューと承認以上の内容をまとめ、社長レビューを実施した。ここではプロジェクト・メンバーより、成果物や途中過程であるグルーピング資料など、現場中心の発表を行った。この結果、社長の承認が得られ、後半の情報化構想検討局面に進むこととなった。この局面には全メンバー(全部門長)が参加したため、自部門以外の部門の課題認識ができたこと、議論を通じて全社レベルでの課題についての合意形成ができたこと、そしてこの局面の最後の社長のレビューを経て、課題認識が社長および全部門長レベルで共有できたことが大きな成果と言える。情報化構想検討局面(平成29年5月~平成29年6月) 当局面では以下の活動を実施した。①IT戦略マップ作成課題分析局面で明確になった課題を整理し、3階層(経営、組織・業務、システム)に分類し、それぞれの課題の階層内、階層間の因果関係を検討し関係づけた(図4参照)。②あるべき情報化発展度・IT活用度検討課題分析局面で実施した現状の情報化発展度評価とIT戦略マップを比較検討し、あるべき情報化発展度・IT活用度を検討した(図2、図3参照)。③情報化範囲及び優先順位の検討既に検討された現状のIT活用度と、将来的にあるべき情報化・IT活用度の姿を比較し、またIT戦略マップとも対比させながら、情報化範囲および優先順位、新システム構築か既存システム改修か等の検討を行った。(図5参照)必要に応じてIT戦略マップを加筆・修正した。また、この過程では、システム化の前提となる作業・業務・仕組み等についても検討した。④経営者レビューと承認課題分析局面と同様、社長レビューを行った。ここでは、これまで作成したIT戦略マップを社長に提示した上で、社長の考える目標・戦略とのズレがないかを確認し、情報化階層についてはIT戦略マップに加え、情報化対象範囲・システム関連図・情報化発展度評価表も説明した。プロジェクト・メンバーと社長の検討の結果、社長承認が得られた。前局面および当局面の活動により、当企業の目標・戦略とそれを支える経営面、業務面、システム面でのマクロ・レベルの大きな姿を描くことができた。さらに、この大きな姿にもとづいて、経営・業務を支える、あるべき情報システムやその優先順位も明確になり、それらすべてが社長およびプロジェクト・メンバーである全部門長によって共有・合意できたことが大きな成果である。図5:情報化範囲および優先順位図4:IT戦略マップ

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