経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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なく、管理システムの構築が急務であった。他方、海外に完成品を販売していくためには、国内取引以上の厳しい環境規制があり、長期的に海外取引を行っていくためにも環境規制対策を行う必要があった。(プロジェクト推進体制) 技術部門が中心。(支援内容) 環境化学物質管理の実務経験を有する大手光学機器メーカー出身のアドバイザーを選定し派遣した。各国の法規制の動向を分析すると同時に、各国の法規制ごとに体制の整備を支援した。具体的には、順守すべき環境基準をリストアップし、取引先への公表内容を決定する。また、環境基準を順守するための従業員への周知方法、協力会社への発注にあたっての注意事項など、必要とする対策について整理を行った。 また、作成した対策について常に改善していけるよう仕組みづくりを行うと同時に、情報共有のための見える化に向けた書類の整備も行った。(支援成果) 大手メーカーから監査が入り、化学物質の管理体制について、高い評価を受けると同時に、取引量の増加に対して、適切迅速な対応を取ることができた。また、今回の支援を通じて、海外展開を行う企業にとって必要な環境規制対策ノウハウを身に着けたため、年々改定され厳しくなる海外の法規制対策については、自社にて対策を練ることができるようになり、取引先からの評価も向上した。<経営実務支援事業②>(平成24年2月~平成24年10月)(支援テーマ) 海外取引対策(社内輸出業務管理体制の確立)(支援テーマ設定の背景) 当社は、除雪機を中心に現在13ヶ国に輸出し、今後は、新興国への販路開拓を計画している。しかし、10年間の海外取引実績はあるものの、海外取引先とは長い間の信頼関係で行い、取引契約書は、全く締結してないのが実情である。この状態では、トラブル(アクシデント、保証)や訴訟などのリスクが大きく、権利、義務を明確にするために書面(取引契約書)を作成し、お互いの認識を共有して取引すると同時に、取引契約書に沿った管理・対応ができる体制を構築しておく必要がある。よって、「社内輸出業務管理体制確立」の支援を行う必要があった。(プロジェクト推進体制) 営業部門が中心。(支援内容) 海外貿易の実務経験を有する商社出身のアドバイザーを選定し派遣した。同社の事業計画やビジネスモデルに合致した海外取引の対策を構築した。海外取引の交渉条件や契約交渉、許認可取得、決裁、保険など、手続きにおいて注意すべき点を整理していくことから始め、特に、英文契約書(販売店契約書)のひな形作成に力を入れた。単に、ひな形を作成するだけではなく、各条文の意図とすることを明確にし、契約内容を具体的に実施していく上での対策まで深堀りし、自社戦略に沿った対策を講じた。(支援成果) 一連の検討を通して、海外の販売代理店候補社に対し、迅速に商談を実施することが可能となり、かつ、取引リスク低減を図ることができた。<経営実務支援事業③>(平成25年5月~平成25年9月)(支援テーマ) 海外人材管理対策(グローバル人事マネジメント管理体制の確立)(支援テーマ設定の背景) 藤井社長は、海外展開を着実に行っていくためには、海外展開対髙波 信行 関東本部 チーフアドバイザー持続的成長を図るには海外取引の拡大が不可欠であったが、海外事業の足腰はまだ弱く、根本的に再構築することが必要であった。課題に優先順位をつけ、経営実務支援事業を有効に組み合わせて支援を行い、海外事業基盤の確立を図った。海外取引の拡大に向け実務上の問題を一つ一つ解決し、国際化に係る経営基盤を強化

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