経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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 関東本部が主催するセミナーであるチャレンジKANTO21の参加企業である。チャレンジKANTO21は、関東地域の中小企業の社長及び後継者を対象に、将来ビジョンや中期・長期事業計画策定を行い、新たな成長に向け、自社のあるべき将来像を体系的に作り上げるセミナーである。参加企業同士が自社の将来像を発表し、また、ディスカッションを重ねていく中で、藤井社長は、長期的に成長し続けるためには海外取引を拡大していくことが重要であると気付いた。セミナー終了後、海外取引の拡大のために何が必要なのか考えたが、どのように取り組んでいけばいいか漠然としていたことから、中小機構へ支援を依頼した。当社を訪問し、まず海外展開を進めていくにあたり、どのような課題があるのか、どのようにして解決していくべきかについて項目だしを行った上で、課題に優先順位を設定した。その課題を一つ一つ解決しながら、海外展開に向けた経営基盤を強化することが必要と考えた。支援計画については、藤井社長が148年間継続してきた国内生産にこだわり、日本からの製品輸出を前提に海外事業を推進してきていることから、この方針に沿って策定した。 その結果、①海外環境規制対策(環境負荷・有害物質に係る社内管理体制の確立)、②海外取引対策(社内輸出業務管理体制の確立)、③海外人材管理対策(グローバル人事マネジメント管理体制の確立)を海外展開に必要な基盤強化の最重要課題として位置づけ、海外取引の実務経験豊富な人材を選定し、3回の経営実務支援事業で支援することとした。 実務上の課題を解決していくという支援の性質上、テーマごとに、①技術部門、②営業部門、③総務(人事)部門の部長、責任者、担当者の少人数で構成し、短期集中で取り組むこととし、社長はプロジェクトオーナーとして、経営全体を見ながら参画することとした。<経営実務支援事業①>(平成22年12月~平成23年6月)(支援テーマ) 海外環境規制対策(環境負荷・有害物質に係る社内管理体制の確立)(支援テーマ設定の背景) 当社は、農業機械、除雪機をはじめとした完成品だけではなく、大手メーカーに部品を提供している。環境規制が年々厳しくなっており、取引が増加傾向にある大手メーカーから、化学物質の管理(材料に何を使用したかを説明できる状態にすることなど)の徹底を要請されてきた。同社には、これまで化学物質を管理するスキームが中小機構との出会い中小機構との出会いチーフアドバイザーの視点と支援課題の設定チーフアドバイザーの視点と支援課題の設定プロジェクト推進体制プロジェクト推進体制支援内容と支援成果支援内容と支援成果売上高と経営利益-100010020030040050060005001,0001,5002,0002,5003,0003,500H21/6H22/6H23/6H24/6H25/6株式会社フジイコーポレーション海外展示会出展風景

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