経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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企画とバイヤーのリーダーに思い切って30代前半の若手社員を抜擢したことである。 「蔵之助」が軌道に乗るにつれ店舗のスクラップ&ビルドを積極化し、平成21年には「蔵之助」の店舗が「the dan」を上回った。当社は創業以来ほぼ右肩上がりに成長しているが、その要因は、果敢な店舗のスクラップ&ビルドにより成長市場で事業を展開したこと、タイミングよく新業態を立上げ軌道に乗せたこと、さらに正社員比率を高め(現在約90%)、接客・販売力を強化したことによる。 当社は、多店舗化を始めた頃から人材育成には熱心で、中小企業大学校広島校の経営者向けの研修や各種研修を受講しており、同校職員の紹介で社長、常務にお会いした。企業の成長力、経営姿勢、謙虚な人柄など好印象を持った。当時は主力業務「the dan」が成熟期を迎え、新たな業態「蔵之助」の立上げ期であったが多くの課題を抱えていた。 こうしたことから平成18年11月より「専門家継続派遣事業」による支援を皮切りに、「戦略的CIO育成支援事業」、「経営実務支援事業」など課題が発生する都度、中小機構の支援策を活用した。また、投資家向け事業説明会「ファンドin Tokyo」では成長性が高く評価され、多くのキャピタル会社からIPOを勧められた。平成23年1月には一連の支援は終了したが、フォロー調査に訪問するなど当社との信頼関係は途切れることなく続いている。 ここ8年間、当社は、新業態「蔵之助」の事業拡大(平成25年3月期 30店)と既存業態「the dan」の縮小、店舗のスクラップ&ビルド(33店舗開設と26店舗廃止)と広域拡大(首都圏、近畿圏)など事業構造改革に取り組んだ。 最初の支援は「蔵之助」の立上げ期であるが、トップの積極的な経営姿勢、プロジェクトメンバーは若く活力があることなどから、将来はIPOの可能性もあるのではないかと考えた。したがって、支援テーマは、経営ビジョンと中期経営計画の策定、ターゲットが異なる2業態のバイイング機能の再編成、トップを始め各部門の意思決定を支える管理の仕組みづくりが必要と考えた。 支援期間中、店舗数は50店舗弱、店舗網は首都圏まで拡大したが、業務の効率化が遅れていることが分かり、商品力と販売力の強化、販売管理システムの構築が必要と考えた。そこで、「専門家継続派遣事業」や「戦略的CIO育成支援事業」等による複合支援を行うこととした。 「専門家継続派遣事業」など様々な支援を行ったが、社長と常務は支援プロジェクトにほぼ毎回、しかも開始から終了まで参画した。また、この活動は経営改善の一環として位置づけられ、改善施策は直ちに実行された。 プロジェクトメンバーは、ブロック長、バイヤー、店長から選抜され平均年齢は30代半ばで溌剌としており、派遣アドバイザーは「こんな意欲的で雰囲気の良いプロジ中小機構との出会い中小機構との出会いプロジェクトマネージャーの視点と支援課題の設定プロジェクトマネージャーの視点と支援課題の設定プロジェクト推進体制プロジェクト推進体制売上高と経営利益の伸び率100400700100013001600190001,0002,0003,0004,0005,000H17/3H18/3H19/3H20/3H21/3H22/3H23/3H24/3H25/3株式会社ジーンズ・カジュアルダン

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