経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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 ここ8年間当社は第二創業期であった。新規事業の拡大と既存事業の縮小により、33店舗開設し26店舗廃止した。同時に店舗網は広域化した。事業構造の変革を目指して以下の3項目に取り組んだ。先ずビジョンと計画策定である。明確化と共有化による意思統一は成功の鍵。次に商品力の強化である。商品は利益を生む根源であり、コンセプトと仕入・販売の仕組みづくりに重点を置いた。特にチェーン展開に相応しい仕入機能の強化は粗利益率の向上に結びついた。さらに業務整備とシステム化により販売管理、在庫管理の効率化が進展した。このような事業構造改革により収益力、財務内容とも充実した。 当社は、ジーンズとカジュアルウエアの専門店を西日本中心に48店舗展開するアパレルチェーンである。2業態運営しており、ジーンズを中心とした「the dan」はやや幅広い年齢層向け、トレンディ商品中心の「蔵之助」は10代~20代半ば向けである。 創業は昭和49年、広島県庄原市にジーンズショップを開業した。当時は団塊世代を中心にジーンズの売上は好調で、路面店を順次開店した。昭和50年代半ばから都市郊外にショッピングセンターが開設されるようになり、当社は衣料ゾーンの有力テナントとして中国地方を中心に四国、九州に店舗展開し売上は順調な伸びを見せた。しかし、ベーシックな商品を中心に幅広いゾーンの品揃えは、大手チェーン等と厳しい競合を招くことになり、平成15年頃から売上はやや停滞した。 こうした中、平成17年に新業態として「蔵之助」を立ち上げた。当初は物珍しさから売上・利益とも順調な伸びを見せたが、競合店との差別化ができず苦戦し始めた。転機となったのは業態コンセプトを明確化し、マーケティング企業概要企業概要新事業展開型思い切った事業構造改革と若手起用により再び成長軌道へ事業にはライフサイクルがある。成熟期を延命させる手もあるが、成長志向の当社は新たな事業に参入した。短期間で既存事業を縮小均衡させつつ新事業を成長軌道に乗せるには、ビジョンと計画作り、商品力と仕入機能の強化、人材育成が必要。若手の起用とタイムリーな支援策活用が奏功して再び成長軌道に乗った。中国本部 統括プロジェクトマネージャー 増岡 洋企業名 株式会社ジーンズ・カジュアルダン業 種  小売業(カジュアル衣料品の販売)所在地 広島県県庄原市西本町二丁目19-1資本金 10百万円設 立 昭和49年4月売上高 4,568百万円(平成25年3月期)従業員 235人(正社員211人)株式会社ジーンズ・カジュアルダン思い切った事業構造改革と若手起用により再び成長軌道へ「the dan」の店頭風景「蔵之助」の店頭風景

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