経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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いて、売上や原価率の設定、資金繰りの計画を再度レビューした。特に、非医療事業の需要予測について、詳細な調査を行うこととした。①事業実施戦略、事業計画の精査非医療事業の市場について、トンネル、橋梁、航空貨物、医療用滅菌などの想定分野を洗い出し、市場関連資料を収集した。調査の結果、想定分野の中には、当社製品の強みである小型化・運搬容易性が必ずしも優位性につながらない、同様の事業展開を模索する他社の事業化がうまく進んでいない、技術的に大きな課題のクリアが条件になるなどが整理できた。その後、対象分野の優先順位を確定し、取組方針を再検証の上、収支計画、設備、資金計画の見直しを行った。 これを踏まえ、資本政策、株価のバリュエーションの検討を開始した。バリュエーションについては、DCF法、PERマルチプル法、EBITDAマルチプル法などの評価手法を用いて、理論株価の算出とEXIT時点でのIRRを計算した。理論株価をもとに出資構成比率を勘案しながら適切な資本政策について検討を行った。 また、非医療事業のアライアンス候補先の検討を開始した。方針を決め、対象分野別の候補先のリストアップ&優先順位づけ、アタックリストの作成、候補先の詳細調査、候補先ごとに提案資料を作成、候補先へのアプローチに着手した。候補先に対するプレゼン資料として、当社の事業概要を外向けに説明する事業計画要約版と提案事項を作成し、いくつかの候補先について実際に訪問し、戦略的連携の可能性についての検証を行った。 医療事業、資金調達についても同様に候補先の検討を進めた。特に、資金調達の可能性を探る手段として、企業とVCとのマッチングを目的に中小機構が主催する「ベンチャープラザ ファンドinTokyo」に参加しビジネスプランを発表したところ、複数のVCから照会があり、現在詳細について検討に入っている。 候補先の探索については、今後も継続してサポートを実施する予定である。 外部・内部の環境を分析し、戦略を確定、根拠のある事業計画を立て、事業化に向けての計画実行への第一歩を進み始めたところであり、必要となる経営資源をどのように獲得していくかが今後の課題である。 必要な資金調達や外部との連携については、当社の技術力等の高さもあり、実行プロセスにて着実に実績を重ねていくことで進展していくことは十分可能であると考えられる一方、内部体制の構築、特に当社が目指すグローバルな事業展開にあたって、田辺社長をサポートする経営人材の獲得が今後の事業の成否には重要な課題であると考えており、中小機構としては、これらを含めた支援に今後も取り組んでいく所存である。今後の課題今後の課題経営者のことば 今回、中小機構のご支援を受け、事業戦略、事業計画の取りまとめを通して、今後の事業化に向けた方向付けを行うことができました。 ベンチャーが抱える幅広い経営課題について、市場や業界の調査、知財チェックなどを十分に行い、課題への対応方針、方法論について貴重なアドバイスを頂けたことは、事業化に向けた今後の活動において、抜けや漏れなく着実に進めていく上での重要な示唆となりました。 当社のグローバルな市場への挑戦について、今後も引き続きご支援の程どうぞよろしくお願い致します。代表取締役 田辺 英二社長株式会社アキュセラ非破壊検査用小型高エネルギー加速器システム

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