経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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あり、日本国内の治療現場もほぼ100%、海外メーカーの装置に頼っている。 当社が開発中の放射線治療システムの特徴は以下のとおりである。①早期発見時に入院せずにその場で治療が可能、②陽子線、重粒子線装置などに比べ小型で安価、③高精度で早期がんをリアルタイムに捉え超低リスクで短時間の治療が可能、④定位放射線治療に対応し、再発、転移がんにも有効、⑤診断装置とのドッキングが可能、⑥クリニックレベルでの治療が可能。 現行装置では、直径1㎝以下の深部がんを低リスクで治療する方法は確立されていないが、当社開発中のシステムは、1回の治療により90%以上の確率での治癒を目指している。 また、非破壊検査用小型加速器システムは、小型軽量で可搬、短時間のプロセス処理が可能という特徴から、プラント、橋梁等の老朽化、船舶・航空貨物等の保安検査などでの需要が見込まれている。 非医療事業は医療事業と異なり、薬事法等の認可が不要なことから、比較的早期での事業の立ち上げを見込んでいる。 様々な領域の最先端の技術と開発人材、大学や企業等との世界的なネットワークを有し、田辺社長のシリアルベンチャーとしてのビジネス経験と知識、コミュニケーション力を活かし、日米を中心とした事業展開を視野に入れている。 ㈱エーイーティーの運営を軌道に乗せ、新会社設立の構想段階で、知人の公認会計士から田辺社長の紹介を受け、窓口相談にて対応したのが当社との出会いのきっかけである。 研究開発を順調に進めており、今後の成長期待が大きいベンチャーとして、当機構のベンチャー企業の事業化を支援するモデル事業の支援候補先として俎上に上った。経営者のリーダーシップ、市場にイノベーションを興し得る新製品開発、社会的意義の大きさから、将来性は有望である一方、目指す事業の規模が大きく、事業化に向けてクリアすべき課題も多岐に渡ると考えられた。 事業化を実現するため、機構として支援の必要性が高いと判断されたことから、当社の事業活動をサポートすることになった。 技術力等の高さから国の大型プロジェクトに採択され、研究開発に要する多額の資金のサポートを受けるなど、立ち上げ間もない時期に資金が不足する研究開発型ベンチャーとしては恵まれた状況にあった。 しかし、医療機器ビジネスは、薬事法等の認可という制約条件もあり、開発から上市までに要する道のりが非常に長く、険しい。 上市に向けた必要なリソースをすべて自社で賄うとすれば、必要資金も更に巨額なものになる。当社には優れた開発技術者が多数在籍しているものの、現状は自社での医療機器の製造経験を有していないことから、将来的には、製造や販売に係る人材の獲得も必要になる。 どのような戦略で事業を立ち上げるべきか十分な検討を図る必要があると感じた。 田辺社長は経営経験も申し分な中小機構との出会い中小機構との出会いプロジェクトマネージャーの視点と支援課題の設定プロジェクトマネージャーの視点と支援課題の設定売上高と経営利益-250255075100125-1000100200300400500H24/10NEDO株式会社アキュセラ

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