経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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FSX株式会社必達を掲げ、スタートした。①:月次管理方式・資料の精緻化月次予算制度を継続運用する中で、各費用の直課・配賦方法の見直し等による精緻化を図ると共に、期中の各時点で「成り行き推移時の期末予測値」を試算する方法を考案。 年度予算達成までの差異や不足を早期に認識し、対策を打つ仕組みの整備を進めた。②:部門課題抽出と具体的な対策の実施各部門で取組んだ課題のうち、特に重点化された横断的課題が「レンタルおしぼりの回収率改善と原反投入の抑制」「卸売各チャネルの粗利益改善」であった。 「回収率改善と原反投入抑制」では、営業・配送・生産が部門横断的にアクションを立案、実施する中で、特に繁忙日における「回収専門便」を設ける配車体制を組んだことが、レンタル品回収量の確保と大幅な原反投入抑制に結びつき、レンタルおしぼり事業の粗利益向上に大きく貢献した。 また、「卸売各チャネルの粗利益改善」においては、チャネル毎の損益から対応方針(売上拡大または利幅改善)を明確にした上で、粗利率実績に基づき商品群別に利幅改善や販売強化等の細かな対策を実施。 また、決算前の第4四半期において、高付加価値の自社PB製品を決算対策商品として戦略的に全チャネルに投入。粗利予算達成にこだわった営業キャンペーンを全社で展開し、各チャネルの月次予算達成と粗利率改善に大きく貢献した。 結果、当社は平成27年(2015年)8月期において別表(P63)のとおり増収と黒字転換を果たし、償却前利益では過去最高水準の実績を達成する。 月次のPDCAを重ねるうち、各部門の若手リーダーを中心に、上記の改善策が提起され、実行され、数値で見える成果に至ったことは、業績への貢献はもちろん、メンバーに大きな自信と、月次管理の継続に対する強い期待と意欲をもたらした。③:次年度および中期計画の立案次年度事業計画および予算案は、トップガイドラインのみを設定し、部門主体でボトムアップにより具体化する形で立案。新年度の月次管理をスタートさせた。 また、今後の事業別損益見通しと投資・調達・返済予定をすりあわせた中期損益資金計画を立案。今後の投資・調達計画を検証する仕組みも出来上がった。 月次管理を推進する各部門長および若手リーダーが大きく成長。管理会計の考え方を習得した人材が独自に各部門課題をそれぞれ定量的に検証し、新たな対策を提起する等、自立的な活動も随所に展開されてきている。 支援後の翌平成28年(2016年)8月期も別表(P63)のとおり増収増益を達成し、中期計画で示した見通しを着実に実現しつつある。 今後の課題としては、PDCAサイクルのさらなる加速と精度向上の他、事業別戦略・方針の一層の具体化による「選択と集中」、それを実現するための組織経営への進化と幹部人材の育成等々が想定される。 藤波社長はもちろん、達成感と成長を実感したメンバーも今後のさらなる事業展開への意欲に溢れており、当社の次のステージを非常に楽しみに感じている。今後の課題経営者のことば 将来あるべき姿に成長した後、当社の軌跡を振り返った際に、必ず筆頭に挙げられる程、内容の濃い充実したご支援を頂き本当に有難うございました。利益志向の考え方を経営層だけでなく、ミドル層や若手マネージャー等も巻き込んで進められた事が全て当社の財産となりました。誰1人、顔を背ける事なく、皆真剣にプロジェクトに臨めたのは、分かりやすい参考例を用いて毎回楽しく講義してくださったアドバイザーと、中小機構の担当職員のお陰です。今後も弛まずに、この仕組みを常にブラッシュアップさせて、当社の成長戦略に生かしてまいります。このプログラムは、成長しようと努力されている中堅・中小企業の皆様に是非、お薦めしたいです。代表取締役社長 兼最高経営責任者藤波 克之社長

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