経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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富士特殊紙業株式会社ブリッド印刷機(試作機)の完成に貢献。(この開発は、NEDOの「平成25年度イノベーション実用化ベンチャー支援事業(助成金)」の認定を受け、約2.4億円規模のビッグプロジェクトとして取り組まれた。)<専門家継続派遣事業②>(平成27年1月~平成27年12月) 第1ステージでは、試作機の仕様決定にユーザーの立場から積極的に関わった結果、派遣終了間際に試作機が納入された。そのため、第2ステージでは、実用化のための運転技術の確立に重点を置いた支援を行うことにし、試作機を活用して、量産技術を確立することをメイン目標とした。又、世界初の技術であるので、その技術の特徴を活かした商品開発や新市場創出の可能性を検討することをサブ目標とした。 第2ステージの冒頭で、試作機が当社工場に設置され、実用化技術の確立に向けて精力的な実験が繰り返された。 実際の試運転で頻繁に発生する多くの問題を整理し、課題解決のためのタイムリーなアドバイスを実施した。また、機械の仕様変更が必要になるような大きな問題が発生した場合には、共同開発先とのミーティングにも積極的に参加し、専門家の立場からアドバイスを実施した。FUJIMOの印刷原理 さらに、当該ハイブリッド機は、多品種少量生産に有利なだけでなく、(1)差し込み印刷が可能な特徴を活かして、くじ付き商品の印刷等が簡単にできる。(2)印刷版(ロール)が無いので、長い図柄でもエンドレスで印刷が可能。という新しい特徴を持っていることから、これらの特徴を活かした商品開発に対するアドバイスも実施した。 今後は、具体的な用途開発を進めながら、世界で初めて開発されたハイブリッド印刷機による新商品分野を広げていく計画である。課題としては、運転コスト低減や品質の更なる向上に取り組むほか、機械や印刷ヘッドの耐久性の向上にも取り組む必要がある。今後の課題経営者のことば 「有機溶剤を極力使わない水性グラビア印刷」と「インクジェット印刷による多品種少量生産」の技術確立は、私が社長に就任して以来の悲願でありました。水性グラビア印刷は、2001年に完成させることができましたが、インクジェット印刷技術の活用については、なかなか取り組めない状況にありました。そのような状況の中で、中小機構・中部本部と出会うことができ、今回の専門家継続派遣事業による支援を受けることができました。 派遣していただいたアドバイザーは、業務用インクジェット印刷機の開発・設計に直接関わっていた技術者であり、当社のような印刷機械ユーザーの立場では知り得ることができないような技術ノウハウを多くお持ちで、大手フィルム・インクメーカーや印刷機械メーカーとの共同開発においては、常に私達ユーザーの立場に立った多くの貴重なアドバイスをしてくれました。 その結果、2015年1月には、インクジェット印刷とグラビア印刷(インクジェット印刷ができない白色印刷を行うため)機能とを合体したハイブリッド印刷の試作機が完成し、更に、実用化技術の確立にも、貴重なアドバイスをいただいています。 熱意溢れるご支援をいただいたアドバイザーや中小機構・中部本部の皆様に感謝申し上げると共に、当該技術を国内のみならず、全世界に広めていきたいと、決意を新たにしています。 代表取締役 杉山 仁朗社長FUJIMOでは長~いパッケージ印刷も可能

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