経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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ュース、環境関連事業に関する討議が行われ新たな取組みが決定した。具体的には、ソーラーシステムの設置とLED電球販売の検討である。最終的に社長は、現状を打破するために、思い切った取組みが必要と判断し、ソーラーシステムの設置を早期に実施することを決断した。 後日談として、社長は、「なかば強引にソーラーシステムを設置したが、結果として、同設備設置の受注が増え、環境に配慮した会社というイメージの向上にもつながった」と述べている。ソーラーシステムの設置は決定したが、テスト的な要素もあり、環境関連事業等、新商品・新事業については、優先すべき経営基盤の確立後に検討することとなった。中期経営計画のメインテーマからは外すことになったが、関連テーマとして並行して検討を進めていくこととした。第二期における「商品企画会議」もその一環である。成果として環境にやさしい無機塗料のPB商品ができたのも本支援の成果である。 当社の目に見えない本質的な強みは、代々受け継がれてきた「信用力」にある。社長は、「誠実さ」という言葉をよく口にする。支援後も厳しい環境下であるが、業績を伸ばしている要因の一つは、導入した仕組みを順守し、「信用」を重視した粘り強い営業を展開していることにある。このパワーを強化することが今後の第一の課題である。 そのためには、中期経営計画のローリングと先行管理による予算・実績管理の徹底など現状の仕組みを徹底的に実践し、独自のノウハウに昇華させる努力が必要である。 また、成果の創出とともに「やりがいのある仕組みづくり」の構築も重要となるだろう。 環境関連事業を含めた新分野進出や新商品の開発も今後の課題である。業界において信用と安定感のある当社には、取引先の大手企業をはじめユーザーに近い側から新しい事業に関する相談が舞い込むことがある。今後、それらの機会を的確に捉え、分析・判断し、事業化に結び付けるための社内人材の育成や新たな連携の構築等が必要になる。 最後に、社長は、「PDCAサイクルを回す精度を上げるなど、当たり前のことが当たり前にできる会社にしたい。そのうえで新たな柱づくりができれば」と語った。 その眼の先には、祖父が夢見た創業100年を超える企業像があるのかもしれない。今後の課題今後の課題経営者のことば 事業を引き継いで間もない時にご縁をいただき、中・長期の計画の策定をはじめ、新たな経営基盤づくりをお手伝いいただきました。どちらかというと新しいことに取り組むことが苦手な風土がありましたが、当社に合った仕組みやツールを導入することで幹部の育成や意識改革にもつながりました。また、検討を進める中で顧客の見直しの必要性が明確となり、今期その決断ができつつあることも大きな成果だと思います。引き続き新たな柱づくりに努力いたしますので、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。代表取締役 中橋 孝彦社長中橋産業株式会社

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