経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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 中橋社長は、三代目代表取締役に就任間もない頃、激変する環境変化の中で今後どのような経営の舵取りをすればいいのか悩んでいた。そこで、将来のあるべき姿を明確にし、社風の改善や幹部の育成、今後の業績悪化懸念への対応などを図るために、専門家継続派遣事業を活用した。本事例は、カリスマ性を有した経営者から事業を承継した後継者が、中・長期の視点を踏まえたプランを策定し、先行管理を実施するなど、属人的な体制から組織的な体制への転換を図り、業績を向上させたものである。 当社は、創業当初、船具用品、工業用製品、石油・塗料の商品販売を中心に、事業を営んでいた。昭和41年、大手造船メーカーとの取引をきっかけに、商品販売から塗装工事業へシフトし始める。以来、船舶・橋梁等の塗装工事を中心に事業を行ってきたが、平成15年に建造物のメンテナンスを営業品目に加え、着々と事業の拡大を図ってきた。 当社の強みは、商品販売の調達ルートから多様な塗料を仕入れることができることと、職人気質の塗装工を組織的に活用するノウハウを有しており、工場やプラントといった企業・法人向けのほか、マンションや個人住宅向けのメンテナンスニーズにも幅広く対応できることにあり、他社との差別化要因となっている。 塗料販売と塗装工事の両方を手がける企業は、香川県では当社のみである。 平成18年、中小企業金融公庫(現:日本政策金融公庫)主催のセミナーに中橋社長が出席し、そこで知り合ったのが中小機構との出会いのきっかけであった。その後、中小機構のフォロー訪問を受け、専門家継続派遣事業を知り、平成21年から第一段階の支援が始まった。 支援開始まで3年ほど期間が空いた理由は、その当時、社会保険労務士による就業規則、退職金制度等の見直しは行っていたが、第三者による本格的な経営支援を受企業概要企業概要中小機構との出会い中小機構との出会い経営基盤強化型課題解決型先行管理の導入で利益基盤を確立事業を継いだ若き社長は、将来のビジョンを考え、市場環境の変化に対応した収益体制の確立と「攻め」の管理制度を導入し、社内の統率力を高めながら利益確保を実現した。四国本部 統括プロジェクトマネージャー 山崎 純一企業名 中橋産業株式会社業 種  建設業、船舶・橋梁塗装業所在地 香川県坂出市坂出町314番地資本金 60百万円設 立 昭和21年10月売上高 1,306百万円(平成24年9月期)従業員 25人中橋産業株式会社課題解決型先行管理の導入で利益基盤を確立本社ビル事業ドメインの検討で社長が決断し設置されたソーラーシステム

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