経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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世界初!インクジェット印刷とグラビア印刷のハイブリッド印刷技術の確立―ハイブリッド印刷機の完成と量産技術確立支援―3)技術の特徴を活かした商品開発も支援インクジェット印刷は、印刷版が無いので「繰り返しの無いエンドレス図柄」や「差し込み印刷による“くじ付き印刷”や“図柄の一部を個別に変えた印刷”」が可能であり、その点が従来のグラビア印刷と大きく異なる。当社は、印刷のみの受託だけでなく、意匠デザインの子会社を保有しており、子会社で印刷デザインの受託も行っていることから、インクジェット技術の特徴を活かしたデザイン手法についてもアドバイスをすることにした。 中小機構・中部本部では、支援に当たって、業務用インクジェット印刷機の大手メーカーで印刷機の設計・開発に長く携わってきた技術者のキャリアをもつアドバイザーを当社に派遣した。 第1ステージは、専務取締役をリーダーとして、工場長、技術開発部長、製造部長等から成るプロジェクト推進体制を構築し、全社を挙げての取り組み体制を作って臨んだ。 第2ステージのプロジェクトでは、第1ステージのメンバーに加えて、子会社のパッケージデザイナーも参加し、インクジェット印刷の特徴をフルに活かしたパッケージデザインも検討することにした。ステージに合わせて、必要なメンバーを追加し、プロジェクト体制をより実践度の高いものにしていった。<専門家継続派遣事業①>(平成26年1月~平成26年12月) 当社は、食品パッケージのグラビア印刷では、業界トップクラスの技術・ノウハウを持っているものの、インクジェット印刷の技術知識やノウハウは、ほとんど無かった。そのため、第1ステージ前半では、インクジェット印刷の技術知識や技術ノウハウ等の理解・修得に重点を置いた支援とし、後半は、ハイブリッド印刷機(試作機)の共同開発先複数社に対して、当社(ユーザー)の立場から積極的に意見・要望が言えるように、アドバイザーから実践的なアドバイスがなされた。 第1ステージの前半では、1) インクジェット印刷への取り組み状況を現状把握して、整理。2) 当社製品に必要なインクジェット印刷の品質レベルを確認。3) 現状と目標のギャップ分析を行い、差分の技術ノウハウをレクチャー。以上3点が実施され、当社社員がインクジェット印刷に関わる多くの技術・ノウハウを吸収でき、理解が促進された。 第1ステージ後半では、1) 常にユーザー(当社)の立場に立ち、共同開発における試作機の仕様決定や使い勝手の面で、インクジェット機の開発・設計の経験を背景とした的確なアドバイスを実施。2) 共同開発先の承認のもとに、関連のミーティングにも積極的に参加し、開発現場への出張等にも同行、専門家の立場からアドバイスし、ハイプロジェクト推進体制支援内容と支援成果本事例は、多品種少量生産に最適なインクジェット印刷技術を食品パッケージの印刷に応用する取り組みへの支援です。この相談を受けた中小機構・中部本部では、この業界で世界初となる技術の実用化のために、業務用インクジェット印刷機の開発・設計の経験が豊富な専門家を全国から探し、当該企業に派遣することで、この偉業達成に貢献しました。このように、中小機構・中部本部では、全国ネットの豊富な専門家データベースを駆使して、あらゆる分野の専門家による、あらゆる課題の解決をご支援させていただいています。榊原 郁夫 中部本部 プロジェクトマネージャーFUJIMO試作機

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