経営課題解決 成功事例集─ハンズオン支援ベストプラクティス事例集─
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株式会社上原ミート 平成24年に現在地(豊見城市)に本社工場を移転し業務用加工肉の取扱いを開始、当社の強みである沖縄県産肉の調達力・価格競争力を最大限に活かし、県産素材にこだわった豊富な商品のラインナップとブランド構築を図り、付加価値の高い加工食品(ハム、ソーセージ、ベーコン、ハンバーグ等)の製造販売に注力し、売上拡大を目指している。 平成24年の本社・工場の移転に伴い、一般消費者向けの商品製造・販売を開始したが、これまで経験のない分野であり、地域資源活用(平成26年2月認定)で、商品企画・ブランディング・マーケティング等について沖縄事務所が支援をしている企業である。支援を進める中で、担当職員・チーフアドバイザーを経由して、製造領域の課題(生産管理・原価計算など)に対する相談があったことがきっかけとなった。 当面の課題である製造部門の改善とともに、中長期的な事業戦略は、食品市場の動向を捉えた高付加価値商品の開発による顧客開拓であると考え、ものづくり基盤の整備とともに、長期的な事業計画について社内で共有し組織で活動することの重要性を理解いただき、今回の支援に至った。 経営理念として、“豊かな食生活のお手伝い”を掲げる沖縄県の中堅企業である。経営環境としては、インバウンドを初めとする域内観光客の増加により飲食産業は好調であるが、顧客ニーズの高度化・多様化、同業との競争激化、食品衛生管理強化などへの対応が求められている。 この動向を捉えて企業は、大幅な売上拡大を描いており、今後強化していく食品加工に関する生産管理体制の強化に向け課題を整理し改善活動を行うとともに、中長期的な経営目標を設定し目標達成のため活動を組織で着実に実施するため、専門家の支援でPDCAを廻せる管理体制までを中期経営計画としてまとめることを提案した。 売上拡大の優先課題解決のため、支援第1期の支援テーマを「生産管理・原価管理の再構築」として支援を開始した。1)生産管理体制の再構築2)製品別原価管理の導入卸・小売から製造までの幅広い事業分野の課題を明確にし、優先して強化すべき製造に関し支援を行い、その後、長期的な事業の方向性を設定し、中期経営計画の策定で組織的な活動に展開した。 生産管理・原価管理については、製造部長をリーダーに、製造部、営業部、管理部のメンバーが中心となりプロジェクトを推進することとした。第2の取り組みである中期経営計画の策定では、後継者候補である統括本部長をリーダーに、各部の主要メンバーが参加したプロジェクト体制で検討することとした。機構側は、沖縄事務所の協力を得るとともに、アドバイザーはこれまで当該企業の支援に関与してきた沖縄在住の専門家を充てた。第1期<専門家継続派遣事業①>(平成26年7月~平成26年12月(6ヶ月)) 当社の課題は、生産管理体制の強化とし、以下の支援テーマを実施することにした。(支援の内容)1)生産管理体制の再構築①現状把握と目標の設定②生産計画立案③生産プロセスの見える化中小機構との出会いプロジェクトマネージャーの視点と経営課題の設定プロジェクト推進体制支援内容と支援成果支援メニューH25H26H27H28H29支援内容(支援テーマ等)専門家継続派遣事業生産管理・原価管理体制の再構築専門家継続派遣事業中期経営計画の策定地域資源認定食肉加工商品の開発・販路拡大-100010020030040050001,0002,0003,0004,0005,000H25/6H26/6H27/6H28/6H29/6売上高(左軸)経常利益(右軸)単位:百万円売上高と経常利益【量的変化】

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