中小企業のための海外リスクマネジメントマニュアル詳細版
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- 56 - 独占禁止法等の競争法や安全保障貿易管理に関する規制などに違反した場合、企業に対しては高額の罰金・制裁金が、個人に対しても刑事罰が科される場合があります。以下のような対策を講じておきましょう。 計画段階・手続段階・操業段階 ■関連法規制を調査しよう • 独占禁止法等の競争法関連法令や、安全保障貿易管理に関する規制について、法律の概要や禁止行為を確認しておくことが重要です。あわせて、執行状況や違反事例等についても確認しておきましょう。 <独占禁止法について> 独占禁止法とは、公正かつ自由な競争を促進するため、不正な取引を禁止する法律です。 • 経済産業省「中小企業向け独占禁止法の手引き」 http://www.meti.go.jp/publication/downloadfiles/kartell.pdf • 公正取引委員会「世界の競争法」 http://www.jftc.go.jp/kokusai/worldcom/ <安全保障貿易管理について> 安全保障貿易管理とは、武器や軍事転用可能な貨物・技術が、国際社会の安全性を脅かす国家やテロリスト等に渡ることを防ぐために行われている輸出等の管理をいいます。 • 経済産業省 安全保障貿易管理 http://www.meti.go.jp/policy/anpo/ <ワシントン条約について> 特定の動植物が過度に国際取引に利用されることの無いよう保護することを目的とした条約です。 • 経済産業省 貿易管理「ワシントン条約について」 http://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/boekikanri/cites/cites_about.htm ■社内ルールを整備しよう • 競争法や貿易規制を遵守するため、社内のルールを整備しましょう。 <競争法に関するルール(例)> • 同業他社との接触の制限(同業他社との非公式な会合への参加禁止等)の実施、同業他社と接触する、またはした場合の社内報告等の徹底、違反した場合の報告・対応方法 等 <貿易管理に関するルール(例)> • 輸出管理の手続き(規制貨物の該当性判定、用途確認、当局への許可申請等)、出荷管理、違反した場合の報告・対応方法 等 10 取引に関する法令違反 談合・ダンピングや、輸出品の貿易規制への抵触などのリスクです。 ■想定事例 高級ブランド化を目指して、高価格による定価販売を戦略としていたところ、販売する製品の価格維持を目的に販売店に圧力をかけたとされ、独占禁止法違反にあたるとして罰金の処分を受けた。

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