中小企業のための海外リスクマネジメントマニュアル詳細版
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- 55 - <風俗・宗教> 計画段階 ■進出先の風俗・宗教に関する情報収集をしよう • 進出先の風俗・宗教は、現地の取引先や従業員との関係構築のうえで把握しておくべき重要な事項であり、必ず事前に情報収集しておきましょう。 • 日本では問題にならないことでも、海外では宗教上の戒律によりタブーとされている行為等が数多く存在します。また、日本では法令に抵触せず、日常的に行っている行為が現地の法令に抵触し、逮捕されるケースも珍しくありません。思わぬトラブルに巻き込まれないよう、留意点を把握しておきましょう。 <風俗・宗教に関する留意点(例)> • 他人の子供の頭をなでる行為は、地域によっては「頭は神聖な場所であり、他人が触れてはいけない」という考え方があり、極めて失礼な行為と捉えられる可能性がある • 取引先担当者の信仰を確かめずにクリスマスカードを送る等の行為は控える • 宗教上の習慣(勤務時間中のお祈り等)には配慮する • 飲酒が禁忌とされる宗教もあるため、コミュニケーションの一環として、飲酒を伴う接待への誘いは控える • 従業員を人前で叱るなどの面子をつぶすような対応はしないよう配慮する ■失敗談を共有しよう • 上記留意点を記載したマニュアルの配布や、赴任前の研修等により、従業員に周知徹底しましょう。 • また、トラブルに発展した失敗談を、現地の日本人会や自社内の駐在員経験者等社内外のネットワークから定期的に情報収集し、赴任者に共有し、注意喚起することも有効です。 <対策実施に際して支援が可能な外部機関> 相談内容 支援可能な外部機関 現地の商慣習・風俗・宗教に関するトラブル事例が知りたい。 民間コンサルティング会社 ※P.103「海外進出支援を行う公的機関等」もあわせてご確認ください。

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